ウクライナ、和平への工程表提示へ イスタンブール協議で

トルコのイスタンブールで2日に予定されるロシアとウクライナの協議で、ウクライナ側は永続的な和平合意に向けたロードマップ(工程表)案を提示する意向であることが、ロイターが確認した文書の写しで分かった。写真はゼレンスキー大統領。5月19日、キーウで撮影(2025年 ロイター/Thomas Peter)
[キーウ 1日 ロイター] - トルコのイスタンブールで2日に予定されるロシアとウクライナの協議で、ウクライナ側は永続的な和平合意に向けたロードマップ(工程表)案を提示する意向であることが、ロイターが確認した文書の写しで分かった。
同案は少なくとも30日間の全面停戦から始まり、双方が拘束している全ての捕虜とロシア支配地域に連れ去られたウクライナの子どもの帰還を経て、その後にウクライナのゼレンスキー大統領とロシアのプーチン大統領による会談を提案している。
この青写真に基づき、両国は米国と欧州の参加を得て、完全な終戦の合意条件をまとめるべく取り組むことになる。
ウクライナ当局者はイスタンブールでの協議に先立ちロシア側に青写真を送ったと述べていた。
ロイターが確認した文書に記されているウクライナの和平合意の枠組み条件は、同国が以前に示した内容とほぼ同じで、和平合意成立後のウクライナの軍事力を制限しないこと、ロシア軍が掌握したウクライナ領に対するロシアの主権を国際的に承認しないこと、ウクライナに対する賠償が行われることなどが含まれる。また、現在の前線の位置が領土交渉の出発点になるとも記されている。
これらの条件はロシアが過去数週間に示した要求とは大きく異なる。