「米大学の知的財産盗用を容認せず」 中国人留学ビザ剥奪で国務省

5月29日、トランプ米政権が中国共産党とつながりのある中国人留学生らのビザ(査証)を「積極的に」剥奪する計画について米国務省のブルース報道官(写真)は、「米国の安全を守るため、中国共産党が米大学を利用したり、軍事力を高めるために米国の研究知的財産や技術を盗んだり、情報収集したり、反対派の声を抑圧したりすることは容認しない」と強調した。3月6日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 29日 ロイター] - トランプ米政権が中国共産党とつながりのある中国人留学生らのビザ(査証)を「積極的に」剥奪する計画について米国務省のブルース報道官は29日、「米国の安全を守るため、中国共産党が米大学を利用したり、軍事力を高めるために米国の研究知的財産や技術を盗んだり、情報収集したり、反対派の声を抑圧したりすることは容認しない」と強調した。
ブルース氏はビザ剥奪の対象となる中国人留学生数や、脅威となる人物がどのように判断されるのかなどの詳細については明言を避けた。
ルビオ国務長官は、ビザ剥奪の対象となるのは中国共産党とつながりのある学生や、極めて重要な分野を選考する学生らを対象にすると説明している。
中国人留学生らのビザ剥奪は、トランプ政権が在外公館に対して学生および交流訪問者ビザ取得に向けた新規面接予定を停止するよう指示した後に発表された。
ブルース氏は、面接予約がいつ再開されるのかという質問への明確な回答を避けながらも、申請者に対して再開の有無を把握するために米国のビザシステムの確認を続けるように勧めた。