ニュース速報
ワールド

ドイツ軍トップ、戦闘能力の迅速な強化を指示 29年めど

2025年05月26日(月)12時58分

 5月25日、ロイターが入手した文書によると、ドイツ連邦軍トップのカーステン・ブロイアー総監(写真)は、同国軍に対し2029年までに武器などの軍需品を完全に装備するよう命じた。リトアニアで昨年5月撮影(2025年 ロイター/Ints Kalnins)

Sabine Siebold

[ベルリン 25日 ロイター] - ロイターが25日入手した文書によると、ドイツ連邦軍トップのカーステン・ブロイアー総監は、同国軍に対し2029年までに武器などの軍需品を完全に装備するよう命じた。

ブロイアー氏や北大西洋条約機構(NATO)軍幹部によると、ロシアは29年までにNATOの領土を攻撃できる戦力を再編成する可能性がある。

同氏が19日署名した文書「即応性強化のための指令優先事項」によると、ドイツは3月の債務ブレーキ緩和で利用可能になった資金を活用してこの目標を達成する。

同文書では、特に緊急に取得・開発する必要がある兵器の優先順位を設定。無人機(ドローン)の迎撃を視野に入れた防空能力の強化のほか、500キロ以上離れた目標や、敵の戦線のかなり後方にある目標を効果的に攻撃する深部精密攻撃能力などが優先事項とされている。

また、国内の弾薬備蓄の補充を推進することに加え、あらゆる種類の弾薬について備蓄目標を引き上げるよう命じた。

電子戦能力の迅速な強化や宇宙空間の「攻撃・防御能力」の強靭な体制の構築も優先事項に挙げられている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日鉄のUSスチール買収、「黄金株」が米政府の合意条

ワールド

ASEAN、統合深化へ中期戦略 マレーシアで首脳会

ビジネス

中国シャオミ、1-3月期の売上高過去最高 高価格帯

ワールド

プーチン大統領は火遊びをしている=トランプ大統領
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:岐路に立つアメリカ経済
特集:岐路に立つアメリカ経済
2025年6月 3日号(5/27発売)

関税で「メイド・イン・アメリカ」復活を図るトランプ。アメリカの製造業と投資、雇用はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多い国はどこ?
  • 2
    【クイズ】世界で2番目に「金の産出量」が多い国は?
  • 3
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界の生産量の70%以上を占める国はどこ?
  • 4
    ヘビがネコに襲い掛かり「嚙みついた瞬間」を撮影...…
  • 5
    空と海から「挟み撃ち」の瞬間...ウクライナが黒海の…
  • 6
    ハーバード大学にいられなくなった留学生、中国の大…
  • 7
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 8
    米国債デフォルトに怯えるトランプ......日本は交渉…
  • 9
    広島・因島の造船技術がアフリカを救う?...「もみ殻…
  • 10
    【クイズ】PCやスマホに不可欠...「リチウム」の埋蔵…
  • 1
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドローン母船」の残念な欠点
  • 2
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界の生産量の70%以上を占める国はどこ?
  • 3
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 4
    デンゼル・ワシントンを激怒させたカメラマンの「非…
  • 5
    アメリカよりもヨーロッパ...「氷の島」グリーンラン…
  • 6
    友達と疎遠になったあなたへ...見直したい「大人の友…
  • 7
    人間に近い汎用人工知能(AGI)で中国は米国を既に抜…
  • 8
    コストコが「あの商品」に販売制限...消費者が殺到し…
  • 9
    空と海から「挟み撃ち」の瞬間...ウクライナが黒海の…
  • 10
    「空腹」こそが「未来の医療」になる時代へ...「ファ…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 5
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 6
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 7
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 9
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 10
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中