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中国シャオミ、1-3月期の売上高過去最高 高価格帯製品の販売が堅調

2025年05月28日(水)01時32分

中国の小米科技(シャオミ)が27日発表した2025年第1・四半期(25年1─3月期)決算は、売上高が前年同期比47%増の1113億元(154億8000万ドル)、調整後純利益は65%増の107億元と、いずれも四半期ベースで過去最高となった。写真は「SU7」を紹介する雷軍・最高経営責任者(CEO)。北京で22日撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)

Che Pan Brenda Goh

[北京 27日 ロイター] - 中国の小米科技(シャオミ)が27日発表した2025年第1・四半期(25年1─3月期)決算は、売上高が前年同期比47%増の1113億元(154億8000万ドル)、調整後純利益は65%増の107億元と、いずれも四半期ベースで過去最高となった。スマートフォンや家電で価格帯の高い製品の販売が堅調に推移した。

LSEGがまとめたアナリスト予想平均の売上高1076億元、純利益89億6000万元のいずれも上回った。

電気自動車(EV)事業の売上高は181億元。セダンタイプの「SU7」を7万5869台納車した。EVなどの新規事業に関連する調整後純損益は5億元の赤字だった。

シャオミの蘆偉冰社長は電話によるメディア向け説明会で、高級化戦略が成果を挙げていると述べた。アナリストによると、SU7に絡んで3月に死亡事故が発生したほか、宣伝内容が事実と違っているとの苦情を受けて5月に「不明瞭な宣伝」があったとして謝罪したこともあり、新規受注は減少している。

シャオミは先週、スポーツ用多目的車(SUV)「YU7」を7月に発売すると発表。販売価格は明らかにしていないが、競合が見込まれる米EV大手テスラの「モデルY」よりも6万─7万元高くなる見通しだとしている。

世界市場でのスマートフォン出荷台数は3%増の4180万台。調査会社カナリスのデータに基づくと、市場シェア14.1%で世界3位につけている。

ロイター
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