上海先物取引所が先物商品の対外開放拡大案、人民元国際化を推進

5月28日、上海先物取引所は人民元の国際化を後押しする取り組みの一環として、国内で取引される非鉄金属などの先物商品を外国投資家に一段と開放する規則変更の素案を公表した。写真は2016年6月、香港で撮影(2025年 ロイター/Bobby Yip)
[北京 27日 ロイター] - 上海先物取引所は、人民元の国際化を後押しする取り組みの一環として、国内で取引される非鉄金属などの先物商品を外国投資家に一段と開放する規則変更の素案を公表した。6月4日まで関係者からの意見を募集する。
上海先物取引所は、外国の参加者を全面的に呼び込み、人民元の国際化に資することも目指し、34種類の提案を盛り込んだと説明した。
中国は世界最大の非鉄金属消費国だが、取引価格の大半は外国の指標に基づいている。こうした中で上海先物取引所は、自らの国際的な地位を高め、ロンドン金属取引所(LME)の優位に挑戦するための計画を進めているところだ。
今回の提案では、外国の証券会社やトレーダーが直接上海先物取引所にアクセスできるようになる。現在は中国の仲介業者を経由する必要がある。
また取引参加者は、米ドルなど外貨で証拠金を支払うことも認められるという。
非鉄金属ではアルミニウムやニッケル、銅カソード、スズなどの先物が規則変更対象となっている。