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ベトナム、テレグラムの遮断を通信事業者に命令 犯罪捜査に協力せず

2025年05月26日(月)11時09分

 ベトナム科学技術省は21日付の文書で同国の通信サービス事業者に対し、メッセージングアプリ「テレグラム」を遮断するよう命令した。写真は、携帯画面に表示される同アプリのロゴ。2024年8月、ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニカ市で撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ハノイ 23日 ロイター] - ベトナム科学技術省は21日付の文書で同国の通信サービス事業者に対し、メッセージングアプリ「テレグラム」を遮断するよう命令した。テレグラムの利用者によるものと疑われる犯罪の捜査に協力しなかったためだ。

文書は通信事業者に、テレグラムを利用できないようにする措置を講じた上で、結果を6月2日までに科学技術省に報告するよう命じている。

文書によると、警察は同国におけるテレグラムの9600件に及ぶチャンネルとグループの68%はアプリを通じて詐欺、薬物の密売など違法行為を手がけており、テロとの関連が疑われる事案もあるという。

文書は、違法なコンテンツを監視、削除、阻止するようソーシャルメディアに義務付けた法律をテレグラムが順守しなかったと非難している。

科学技術省の担当者はこの措置について、政府が犯罪捜査の一環として求めたユーザーデータの共有にテレグラムが応じなかったことを受けたものだと説明した。

これに対しテレグラムの担当者は23日、ロイターの取材に「当社は驚いている」と述べた。同社は当局からの要求に対応中であり、対応の期限は5月27日になっていると付け加えた。

ロイター
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