ロシア、捕虜交換完了後に和平案を提示する用意=外相

ロシアのラブロフ外相は23日、現在行っている捕虜交換の完了後、長期和平合意の条件をまとめた文書の草案をウクライナに提示する用意があると述べた。14日撮影(2025年 ロイター/Alexander Nemenov)
[モスクワ 23日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は23日、現在行っている捕虜交換の完了後、長期和平合意の条件を定める和平案をウクライナに提示する用意があると述べた。
同相は外務省ウェブサイトに掲載された声明で「われわれの平和解決への決意は不変で、常に対話の門戸を開いている」とし、トルコ・イスタンブールでの合意に基づき「信頼性のある長期和平合意」を達成する条件をまとめる作業を行っているとした。
ロシアとウクライナは16日にイスタンブールで約3年ぶりに直接交渉を行った。停戦の道筋で双方の溝は埋まらなかったが、捕虜1000人ずつを交換する合意は唯一の具体的な一歩だった。
ロシアとウクライナ当局は23日、それぞれ捕虜の兵士270人と民間人120人を解放し、24日と25日にもさらに解放する予定だと明らかにしていた。
ラブロフ氏はまた、ウクライナのドローン(無人機)による攻撃が急増し、この3日間でロシア領内の標的に対して約800機が発射されたと述べ、欧州連合(EU)諸国によるウクライナ支援の結果だと主張。EU諸国は「この犯罪の責任の一端を問われることになる」とし、和平交渉を妨害する試みだと非難した。
一方、ウクライナの首都キーウのクリチコ市長は、ロシアが24日未明に同市をドローンとミサイルで攻撃し、少なくとも8人が負傷したと述べた。