シンガポール4月コアインフレ率、前年比0.7% 物価に下振れリスク

5月23日 シンガポールの4月の消費者物価指数(CPI)統計によると、コアインフレ率(民間道路輸送と住居費を除外)は前年比0.7%だった。写真は2022年12月、オーチャード・ロードで撮影(2025年 ロイター/Isabel Kua)
Bing Hong Lok
[シンガポール 23日 ロイター] - シンガポールの4月の消費者物価指数(CPI)統計によると、コアインフレ率(民間道路輸送と住居費を除外)は前年比0.7%だった。
ロイターがまとめた市場予想(0.5%)を上回ったが、依然として低水準で、当局は不透明な国際経済情勢を踏まえ、物価に下振れリスクがあるとの見方を示した。
3月のコアインフレ率は0.5%だった。
総合インフレ率は前年比0.9%。市場予想の0.8%をやや上回った。3月は0.9%だった。
コアインフレ率の加速は昨年9月以来。
シンガポール金融管理局と貿易産業省は今回の統計について「外部環境の不確実性が高まっており、インフレのリスクは下向きに傾いている」と表明した。
貿易産業省は先月、米国の関税の影響を理由に今年の国内総生産(GDP)伸び率見通しを1─3%から0─2%に引き下げた。