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イラン、ウラン濃縮停止を拒否 米との協議決裂を警告

2025年05月20日(火)13時03分

 イランは、同国の核問題を巡る米国との協議について、ウラン濃縮の完全停止を米国が要求するのなら協議は決裂するとの認識を示した。写真はイランと米国の国旗のイラスト。2022年1月作成(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ドバイ 19日 ロイター] - イランは、同国の核問題を巡る米国との協議について、ウラン濃縮の完全停止を米国が要求するのなら協議は決裂するとの認識を示した。

イラン国営メディアの19日の報道によると、タフトラバーンチ外務次官は、もし米国がイランのウラン濃縮活動の完全停止を主張するならば「(協議は)どこにもつながらないだろう」と述べた。「濃縮に関するわれわれの立場は明確であり、決して譲れないことだと繰り返し述べてきた」とした。

米国のウィトコフ中東担当特使は18日、イランとのいかなる取引にもウラン濃縮を行わないという合意が含まれる必要があると指摘していた。

トランプ米大統領は先週の中東歴訪中、米国がイランに提案を示し合意が間近だと述べ、イランは迅速に行動する必要があるとした。

イラン外務省報道官は19日、「米政府は、協議中に非公開で話し合われたこととは異なる見解を公の場で表明し、交渉を複雑にしている」とし、「米国から矛盾した発言を聞いているが、われわれは交渉に参加している」と述べた。

イラン政府関係者は第5回協議が今週末にローマで開催される見込みだとロイターに述べた。

ロイター
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