欧州首脳「ロシアの姿勢容認できず」、ウクライナとの和平交渉巡り

英国のスターマー首相は、英・仏・独、ポーランドの首脳が16日、ウクライナのゼレンスキー大統領と和平交渉を巡るロシアの姿勢は「容認できない」との考えで一致したことを明らかにした。(2025年 ロイター/Leon Neal/Pool via REUTERS)
[ティラナ 16日 ロイター] - 英国のスターマー首相は、英・仏・独、ポーランドの首脳が16日、ウクライナのゼレンスキー大統領と和平交渉を巡るロシアの姿勢は「容認できない」との考えで一致したことを明らかにした。トランプ米大統領と協議したことにも言及した。
スターマー氏は、アルバニアのティラナで開かれた欧州政治共同体(EPC)首脳会合で、マクロン仏大統領、メルツ独首相、ポーランドのトゥスク首相とともに短い共同声明を発表。首脳らが同会合に出席したゼレンスキー大統領と会談したほか、トランプ大統領とも電話会談を行ったと述べた。
スターマー氏は「ロシアの姿勢は明らかに容認できないものであり、これは初めてではない」と非難。「ゼレンスキー大統領との会談とトランプ大統領との協議の結果、われわれは対応を緊密に連携・調整しており、今後もそれを継続していく」と述べた。
首脳らは記者からの質問には応じなかった。
ロシアとウクライナの和平に向けて16日にトルコのイスタンブールで行われた両国の直接交渉は約2時間で終了した。ロシアの侵攻開始直後の2022年3月以来、3年ぶりの直接協議で、開催地のトルコも同席したが、両国間の溝が縮まった兆しは今のところ見られない。