豪賃金、第1四半期は前期比+0.9% 予想やや上回る

5月14日、オーストラリア統計局が発表した第1・四半期の賃金価格指数(WPI)上昇率は前期比0.9%と、市場予想の0.8%をやや上回った。写真は3月、シドニーで撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
[シドニー 14日 ロイター] - オーストラリア統計局が14日発表した第1・四半期の賃金価格指数(WPI)上昇率は前期比0.9%と、市場予想の0.8%をやや上回った。
前年同期比の上昇率は昨年第4・四半期の3.2%から3.4%に加速し、横ばいとしていた予想を上回った。民間部門は昨年第4・四半期と同じ3.3%だったが、公的部門は3.6%と大幅に加速した。
小売業、宿泊・飲食サービス、情報メディア・通信などの部門では、いずれも0.1%増にとどまった。雇用は堅調に推移しているが、民間部門全体の景気は緩やかになっている。
オックスフォード・エコノミクス・オーストラリアのマクロ経済予測責任者ショーン・ラングケーキ氏は「第1・四半期の賃金上昇は政策変更によるところが大きく、一時的なものだろう」と指摘。
「労働市場は逼迫しており、今回のデータから賃金上昇が比較的抑制されている兆候が見られる」とした上で、オーストラリア準備銀行(中央銀行)が20日の理事会で0.25%の追加利下げを行うとの予想を維持した。