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シンガポール首相、選挙前に与党支持訴え 米中との信頼関係強調

2025年05月01日(木)15時23分

 5月1日、シンガポールのウォン首相は、国民は米国や中国のカウンターパートと信頼関係を醸成し、緊密な関係を築いてきた候補者に投票する必要があると述べ、3日の総選挙で与党に票を投じるよう有権者に訴えた。シンガポールで28日撮影(2025年 ロイター/Edgar Su)

Xinghui Kok

[シンガポール 1日 ロイター] - シンガポールのウォン首相は1日、国民は米国や中国のカウンターパートと信頼関係を醸成し、緊密な関係を築いてきた候補者に投票する必要があると述べ、3日の総選挙で与党に票を投じるよう有権者に訴えた。

ウォン首相は選挙戦の最終日、140万人を擁する労働組合の集会で演説し、米の関税が世界的な成長を鈍化させれば、経済が混乱し雇用が失われると警告。「われわれへの圧力は強まる見通しであり、それを乗り越えるには経験とスキルが必要だ。そのためには、米中双方と信頼関係を醸成し、緊密な関係を築いてきた現政権が必要だ」と強調した。

経済的な逆風に効果的に対処するために、現在の内閣を継続させる必要があると語った。ウォン氏は選挙戦で苦戦が伝えられる副首相を念頭に「代わりはいるかもしれないが、同じレベルで機能するわけではないことは誰もが承知している。それはどんな組織でも同じだ」とした。

総選挙では、与党・人民行動党(PAP)が容易に勝利する見通しだが、生活費の高騰を受けてその統治への不満も高まっている。昨年、シェンロン前首相の後を継いだウォン首相にとって、初の選挙となる。

ロイター
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