最新記事
怪奇現象

墓場に現れる「青い火の玉」正体が遂に判明...「鬼火」を発生させる、意外なファクターとは

Centuries-Old Mystery of Will-o’-the-Wisps Cracked, Say Scientists

2025年10月3日(金)17時50分
スー・キム
火の玉

墓場や湿地帯での火の玉は、世界中で目撃されているようだ MartiBstock-shutterstock

<「火の玉」にはメタンガスが関与していると考えられてはいたが、メカニズムの詳細まではわかっていなかった>

夜間に湿地や沼地、あるいは墓地の上空に現れる「幽霊のような」青い炎、「鬼火」。

科学者たちは、数世紀にわたり謎とされてきたその正体を解明したと発表した。


これまで、鬼火は、メタンが低温で酸化反応を起こすことにより青紫色の化学発光が生じる、「メタンの冷炎」と呼ばれる現象によるものと考えられてきた。

沼地のガスには、有機物の分解によって放出されるメタンが含まれることが知られている。しかし、沼地の温度環境下で、メタンが自然発火する仕組みは、長らく謎のままであった。科学者らによれば、メタンが自然界でひとりでに酸化反応を起こすのに必要なエネルギーは、「あまりにも膨大だ」という。

しかし、米スタンフォード大学の研究者らによるチームは「マイクロライトニング」と呼ばれる自然発生する放電現象が、水中でのメタンを含んだ微小な気泡の間で発生しうることを発見。自然界における着火メカニズムが示された。

【動画】火の玉を発生させるカギ、マイクロライトニング

このような微小な気泡は自然発生するうえ、表面電荷を放出できるという。研究チームは、ごく小さな水滴の間でも同様の放電が起こりうると考えている。メタンに着火する電気が、鬼火を発生させるために必要なエネルギーとなっている可能性があると指摘した。

資産運用
「高市トレード」に「トランプ関税」......相場が荒れる今こそ投資家が目を向ける「世界通貨」とは
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国、米国産大豆追加購入の可能性低下も 関税違憲判

ビジネス

トランプ関税違憲判決、米エネ企業のコスト軽減 取引

ワールド

米USTR、新たな301条調査開始へ 主要国の大半

ワールド

トランプ氏、10%の代替関税に署名 最高裁の違憲判
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 2
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官が掲げる「新しいスパイの戦い方」
  • 3
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルーの大スキャンダルを招いた「女王の寵愛」とは
  • 4
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 5
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「窓の外を見てください」パイロットも思わず呼びか…
  • 9
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 10
    生き返ったワグネルの「影」、NATO内部に浸透か
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワートレーニング」が失速する理由
  • 4
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 5
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 6
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 7
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 8
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 9
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中