ニュース速報
ワールド

米コロナワクチン追加接種限定を議論、諮問委が第2次トランプ政権初会合

2025年04月16日(水)14時31分

米疾病対策センターの予防接種実施諮問委員会は15日、今後予定される新型コロナウイルスワクチンの追加接種に関し、推奨内容を絞り込む方向性について議論した。写真はカリフォルニア州でコロナワクチンの接種を受ける児童。2022年撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)

[15日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)の予防接種実施諮問委員会(ACIP)は15日、第2次トランプ政権下で初めての会合を開き、今後予定される新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)に関し、推奨内容を絞り込む方向性について議論した。

ACIPは、今年から来年にかけての流行期に向けて、重症化リスクの高い人たちに対してのみ、改良型ワクチン接種を受けるよう推奨するという案を提示した。委員の多くは反対しなかったものの、実施には困難が伴うと懸念を表明した。

デニス・ジェイミソン委員は「このような一律ではなく、状況に応じて変化しうる接種受け入れ推奨は、米国でこれまで実施できなかったという歴史がある上、新型コロナは依然として成人と子どもともに主要な死因となっている」と述べた。

ジェイミー・ロール委員は「リスクに基づいた取り組み方の検討に大いに賛成するが、実現可能性や、その方針が社会に与える意味合いには懸念がある」と述べた。

委員の大半は、ほぼ一律に接種を推奨する現行基準よりも、リスクに基づいた推奨を支持した。ACIPでは6月の会合で正式な推奨について投票を行う予定だ。

CDCは現在、生後6カ月以上を対象に過去の接種歴にかかわらず、改良型コロナワクチン接種を受けるよう推奨している。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏への航空機贈呈、カタールが懸念一蹴

ワールド

援助トラック100台がガザ入りへ、国連がイスラエル

ビジネス

日銀が国債買い入れで意見聴取、一部メガバンクが減額

ビジネス

中国CATL、香港上場初日は16%高 景気懸念でも
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:関税の歴史学
特集:関税の歴史学
2025年5月27日号(5/20発売)

アメリカ史が語る「関税と恐慌」の連鎖反応。歴史の教訓にトランプと世界が学ぶとき

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    【クイズ】世界で1番「太陽光発電」を導入している国は?
  • 4
    コストコが「あの商品」に販売制限...消費者が殺到し…
  • 5
    【裏切りの結婚式前夜】ハワイにひとりで飛んだ花嫁.…
  • 6
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 7
    実は別種だった...ユカタンで見つかった「新種ワニ」…
  • 8
    「運動音痴の夫」を笑う面白動画のはずが...映像内に…
  • 9
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
  • 10
    日本人女性の「更年期症状」が軽いのはなぜか?...専…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」する映像が拡散
  • 4
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 5
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 6
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 7
    「運動音痴の夫」を笑う面白動画のはずが...映像内に…
  • 8
    トランプ「薬価引き下げ」大統領令でも、なぜか製薬…
  • 9
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 10
    コストコが「あの商品」に販売制限...消費者が殺到し…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山…
  • 5
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 6
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 8
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 9
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 10
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中