ニュース速報
ワールド

南ア、原発拡大でロシアやイランの入札受け入れも=閣僚

2025年02月18日(火)10時55分

南アフリカのマンタシェ鉱物・石油資源相はロイターに対し、原子力発電所の能力を拡大するための入札でロシアもしくはイランの応札を受け入れる可能性があると述べた。写真は2月3日、ケープタウンで撮影(2025年 ロイター/Esa Alexander)

[ケープタウン 17日 ロイター] - 南アフリカのマンタシェ鉱物・石油資源相はロイターに対し、原子力発電所の能力を拡大するための入札でロシアもしくはイランの応札を受け入れる可能性があると述べた。こうした姿勢を貫けば米国と南アの亀裂が深まり、両国の戦略的エネルギー協定の更新がさらに遅れる可能性がある。 

南アにあるアフリカ大陸唯一の原発、コバーグ原発は、停電の頻発を解消するために2500メガワットの能力拡大を計画している。

トランプ米大統領は今月、幅広い対外援助を停止する大統領令を出し、その中で南アが「イランと商業、軍事、核協力の関係を再び活発化させている」と根拠なく主張した。

南アの大統領府は、同国が原発もしくは、いかなる原発関係の技術についてもイランと二国間協力を行っていないと設営した。

南アと米国は、米国製の核燃料や設備を南アに輸出するのに必要な新たな民事利用原子力協定「セクション123協定」の締結を模索してきた。しかし専門家は「大統領令で提起された疑惑により、協定の更新が非常に複雑化する可能性がある」と指摘している。1997年に発効した前回の同協定は2022年に失効した。

マンタシェ氏は「イランもしくはロシアが入札できないという条件が明記された契約は結べない」とし、「最良の条件を出せば、われわれはどんな(国)でも受け入れる」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:動き出したECB次期執行部人事、多様性欠

ビジネス

米国株式市場=ダウ493ドル高、12月利下げ観測で

ビジネス

NY外為市場=円急伸、財務相が介入示唆 NY連銀総

ワールド

トランプ氏、マムダニ次期NY市長と初会談 「多くの
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワイトカラー」は大量に人余り...変わる日本の職業選択
  • 4
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 5
    中国の新空母「福建」の力は如何ほどか? 空母3隻体…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    ロシアのウクライナ侵攻、「地球規模の被害」を生ん…
  • 8
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 9
    「裸同然」と批判も...レギンス注意でジム退館処分、…
  • 10
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中