ロシアがドネツク州要衝を制圧、ウクライナ軍撤退命令 2年にわたり攻防
10月2日、ロシア軍がウクライナ東部ドネツク州の要衝ウグレダルを完全に制圧していると、ロシアメディア「SHOT」のテレグラムチャンネルや複数の親ロシア派戦争ブロガーが伝えた。写真は2019年9月に撮影されたウグレダルの衛星写真。プラネット・ラボ提供(2024年 ロイター)
[モスクワ 2日 ロイター] - ロシア軍が2日、ウクライナ東部ドネツク州の要衝ウグレダルを制圧した。ウクライナ軍は、ロシア軍の包囲を回避するため撤退を命じたと明らかにした。
戦略的拠点のウグレダルは2年にわたりロシアによる攻撃に持ちこたえてきた。
ロシア国防省は2日の報告でウグレダルには言及していない。ウクライナの地方当局者は1日、ロシア軍がウグレダル町の中心に到達したと明らかにしていた。
ロシアのテレグラムでは、破壊された建物の上でロシア国旗を掲げる兵士のビデオが公開された。
戦争前には1万4000人以上の人口を抱えていた炭鉱の町ウグレダルは壊滅状態にある。
ロシアは2022年、ドネツクを含むウクライナ4州を併合したと発表。ドネツク州全体をロシアに編入するための重要な足がかりとして、炭鉱の町ウグレダルの掌握を図っていた。町はウクライナ東部と南部の戦場が交わる場所にあり、双方の軍隊にとって供給上の要衝となっている。





