ニュース速報
ワールド

米大統領、3月4日までのガザ停戦入り「望む」 交渉進展か

2024年02月27日(火)09時48分

2月26日、 バイデン米大統領(写真)はイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘について、3月4日までの停戦入りを望んでいると表明した。メリーランド州の空軍基地で同日撮影(2024年 ロイター/Leah Millis)

Dan Williams Nidal al-Mughrabi Jeff Mason

[エルサレム/カイロ/ニューヨーク 26日 ロイター] - バイデン米大統領は26日、イスラエルとイスラム組織ハマスによるパレスチナ自治区ガザでの戦闘について、3月4日までの停戦入りを望んでいると表明した。

訪問先のニューヨークで記者団に「国家安全保障担当補佐官によると(合意は)近い。まだ、妥結はしていない。私は4日までの停戦(合意)を望んでいる」と語った。

イスラエルとハマスは26日、カタールで仲介国を通じた協議を行った。双方が同じ都市で仲介者と個別に交渉を行ったことは、イスラエルがハマスの休戦案を拒否した2月上旬以降で、最も協議が進んだ段階にあることを示唆している。

ただ、公には双方ともかけ離れた立場を示している。ハマスの最高指導者ハニヤ氏はカタールのタミム首長と会談後、停戦実現に向けた仲介国の努力を受け入れるとする一方、イスラエルが時間稼ぎをしていると非難した。

イスラエルのネタニヤフ首相は合意の用意があるとしつつ、ハマス側が「突飛」な要求を取り下げるかどうか次第だ、と米FOXニュースで述べた。

カタール政府はタミム首長が「即時かつ恒久的な停戦合意」を仲介する取り組みについて、ハニヤ氏と協議したと明らかにした。

関係筋によると、イスラエルは軍と情報機関モサドの職員で構成する代表団をカタールに派遣した。現地での交渉を支援する本部を設置し、ハマス側が釈放を求めるパレスチナ人の身元審査などを行うという。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

北朝鮮、非核化は「夢物語」と反発 中韓首脳会談控え

ビジネス

焦点:米中貿易休戦、海外投資家の中国投資を促す効果

ビジネス

米国株式市場=反発、アマゾンの見通し好感 WBDが

ビジネス

米FRBタカ派幹部、利下げに異議 FRB内の慎重論
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 7
    必要な証拠の95%を確保していたのに...中国のスパイ…
  • 8
    海に響き渡る轟音...「5000頭のアレ」が一斉に大移動…
  • 9
    【ロシア】本当に「時代遅れの兵器」か?「冷戦の亡…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中