ニュース速報
ワールド

米上院議員、国防総省の幹部人事拒否する方針を一部撤回

2023年12月06日(水)09時54分

 12月5日、 米兵が人工妊娠中絶を受ける権利を擁護する国防総省の施策を問題視して同省幹部人事の承認を拒否してきたタバービル上院議員(共和党、アラバマ州選出)は5日、一部の幹部人事については認めると表明した。写真は米議会。9月撮影(2023年 ロイター/Elizabeth Frantz)

[ワシントン 5日 ロイター] - 米兵が人工妊娠中絶を受ける権利を擁護する国防総省の施策を問題視して同省幹部人事の承認を拒否してきたタバービル上院議員(共和党、アラバマ州選出)は5日、一部の幹部人事については認めると表明した。

国防総省は昨年、中絶が厳しく規制されている州に勤務する米兵が他州で中絶する際の交通費の支給や有給休暇の取得を認める内容の施策を導入。これに反対してタバービル氏は今年3月以降、幹部人事の承認を拒んできた。

タバービル氏の方針転換を受け、上院民主党のシューマー院内総務は上院本会議で数百件の幹部人事承認手続きを実施した。

タバービル氏の承認拒否により、国防総省幹部約400人の人事が保留となっていた。同省高官は、こうした事態により国家の安全保障が脅かされると警鐘を鳴らしていた。

ただタバービル氏は記者団に、依然として高官11人の人事については承認しないと話した。

国防総省のライダー報道官は記者団に、幹部人事の全てが承認されるようタバービル議員と上院に求める働きかけを続けると説明した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

英BP、ブラジルの大型油田発見で提携先模索へ

ビジネス

EV分野の脱中国化で欧州と南アの協力必要、BMW幹

ビジネス

日銀版需給ギャップ、4─6月期は-0.32% 21

ワールド

独ミュンヘン空港、ドローン目撃で一時閉鎖後に運航再
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
2025年10月 7日号(9/30発売)

投手復帰のシーズンもプレーオフに進出。二刀流の復活劇をアメリカはどう見たか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 2
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 3
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 4
    「人類の起源」の定説が覆る大発見...100万年前の頭…
  • 5
    イスラエルのおぞましい野望「ガザ再編」は「1本の論…
  • 6
    MITの地球化学者の研究により「地球初の動物」が判明…
  • 7
    「元は恐竜だったのにね...」行動が「完全に人間化」…
  • 8
    1日1000人が「ミリオネア」に...でも豪邸もヨットも…
  • 9
    女性兵士、花魁、ふんどし男......中国映画「731」が…
  • 10
    【クイズ】1位はアメリカ...世界で2番目に「航空機・…
  • 1
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 2
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 3
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 4
    ウクライナにドローンを送り込むのはロシアだけでは…
  • 5
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 6
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国…
  • 8
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 9
    高校アメフトの試合中に「あまりに悪質なプレー」...…
  • 10
    虫刺されに見える? 足首の「謎の灰色の傷」の中から…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中