ウクライナ軍の死者は3万人超か、市民団体が調査報告公表
2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻以来、これまでにオープンソースを通じて死亡が確認できたウクライナ兵は約2万4500人、総数は3万人を超えたとする調査結果を11月15日、ウクライナの市民団体が発表した。写真は7日、ロシア軍に向けて小型多連装ロケット弾発射システムを使用するウクライナ兵。同国南部ザポロジエ州で撮影(2023年 ロイター)
[キーウ 15日 ロイター] - 2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻以来、これまでにオープンソースを通じて死亡が確認できたウクライナ兵は約2万4500人、総数は3万人を超えたとする調査結果を、ウクライナの市民団体が発表した。
ウクライナ政府は死者数を国家機密として扱っており、公表は戦闘の弊害になる可能性があるとしている。
米紙ニューヨーク・タイムズは8月、匿名の米当局者の発言として、ウクライナの総死者数は7万人近くと報じていた。
今回の報告はウクライナ誌に掲載され、執筆した歴史家らは行方不明としてされる1万5000人の多くが死亡したとみられることから、実際の死者数はさらに多いとの見方を示した。
ロイターは数字を独自に確認できていない。
報告は、戦闘・非戦闘の環境を含む死者数は3万人を超えることになるとし、死者数と負傷者数の比率を1対3として計算すると、負傷した軍関係者は最大10万人になると説明した。
この数字は14年のクリミア侵攻以降のウクライナ戦争死者数を追跡するプロジェクトの一環で発表された。