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EU、ガス価格上限引き下げ案を検討 エネ相会合控え

2022年12月19日(月)10時55分

欧州連合(EU)諸国はガス価格上限設定を巡り19日に開かれるエネルギー相会合を前に、これまでの提案よりも低い水準に設定する案を検討している。写真は9月28日、ベルギーのブリュッセルで撮影(2022年 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 18日 ロイター] - 欧州連合(EU)諸国はガス価格上限設定を巡り19日に開かれるエネルギー相会合を前に、これまでの提案よりも低い水準に設定する案を検討している。ロイターが入手した文書で分かった。

EUは上限設定を巡り数カ月にわたって協議してきたが、合意に至っておらず、議長国のチェコが行き詰まり打開に向け新たな妥協案を策定した。

この提案では、欧州の天然ガス取引指標であるオランダTTF期近物が3日間にわたり1メガワット時(MWh)当たり188ユーロを超えた場合に上限が発動される。

欧州委員会の当初案の275ユーロよりもかなり低い設定となる。

これまでの案では上限が発動されると、TTF期近物は液化天然ガス(LNG)の基準価格を35ユーロ以上上回る価格での取引ができなくなる。

最新の提案ではLNG基準価格が大幅に下落しても、上限は188ユーロを下回らない一方、基準価格が上昇した場合、基準価格から35ユーロ超の水準を維持している間は基準価格とともに上限が動く仕組みで、ガスの確保に必要であればEUが市場価格よりも高い価格で入札できるようにしている。

ロイター
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