最新記事
コミュニケーション

「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方

2024年9月11日(水)12時42分
伊藤 由美(銀座「クラブ由美」オーナー) *PRESIDENT Onlineからの転載
「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方

maruco -shutterstock-

<「大丈夫です」では答えにならない...親しくない相手から「LINEのIDを交換しよう」と頼まれたとき、どう断ればいいか? 一番やってはいけない回答とは>

親しくない相手から「LINEのIDを交換しよう」と頼まれたとき、どう断ればいいか。

銀座の高級クラブ「クラブ由美」のオーナー・伊藤由美さんは「依頼を断るときはあいまいにしないことが重要。ただし、角を立てないためにスマートな断り文句を覚えておいたほうがいい」という----。


 

※本稿は、伊藤由美『できる大人は、男も女も断わり上手』(ワニブックスPLUS新書)の一部を再編集したものです。

【「大丈夫です」の使い方に感じる違和感】

これはビジネスに限ったことではありませんが、会話のなかで頻繁に使われる「大丈夫です」という言葉に違和感を覚えることがあります。依頼や誘いを断わる、辞退する、遠慮するというケースで「大丈夫です」という言葉を使う人が多いんですね。

「大丈夫」が、「No Thank You」という意味合いで使われている----みなさんにも覚えがありませんか。若い人の間でとくによく使われている表現のようですね。ウチのお店でも、

「ほら、君も遠慮しないで飲みなさい」
「はい、大丈夫です」
「ん? それは飲める、飲めない、どっちだ? 日本語っていうのは難しいな(笑)」

といった会話をテーブルで耳にしたことがあります。「大丈夫」とは本来、「OK」の意味ですから、この場合、普通に考えれば「飲めます。いただきます」という意味に取れます。でも、最近の「大丈夫」にはまったく逆の「NO」の意味もあるわけです。

【使い方を間違えると悪い印象を与えてしまう場合も】

そちらの意味に取るなら「ごめんなさい。せっかくですが遠慮します」と、すすめを断わるフレーズになってしまいます。まあ、お酒の席での笑い話ならば目くじらを立てることもないのですが、これがビジネス関係で、上司や取引先などが相手となると話は少し変わってきます。

例えば、

上司「今日の仕事が終わったら、たまには飲みに行かないか?」
部下「大丈夫です」

さあ、この部下は、「飲みに行けるのか」それとも「断わっているのか」、どちらでしょう。本来の意味ならば「大丈夫=OK」ですから「行けます」ということになります。ただ、これを「大丈夫=遠慮いたします」という意味に解釈すれば「行けません」と断わっていることに。

同じ「大丈夫」でも、その意味が180度違ってきます。また同様に、「結構です」にも肯定的と否定的の2つの意味があります。

言い回しの違いによって「優れている」や「問題ない」という意味になる場合もあれば、文脈によっては「必要ありません」「要りません」といった断わり文句になることもあります。

こうしたダブルミーニングの「大丈夫」「結構です」は、話し言葉として通用してはいますが(とくに「大丈夫です」は若い世代に多く見られます)、使い方を間違えると悪い印象や誤解を与えてしまうことにもなりかねません。

あいまいな表現ゆえに、とくにビジネスの場では相手に対して失礼になることもあります。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

小泉防衛相、中国軍のレーダー照射を説明 豪国防相「

ワールド

米安保戦略、ロシアを「直接的な脅威」とせず クレム

ワールド

中国海軍、日本の主張は「事実と矛盾」 レーダー照射

ワールド

豪国防相と東シナ海や南シナ海について深刻な懸念共有
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 2
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 5
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    『ブレイキング・バッド』のスピンオフ映画『エルカ…
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 10
    ビジネスの成功だけでなく、他者への支援を...パート…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 7
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 8
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 9
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 10
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中