ニュース速報

ワールド

南ア、ワクチン接種の義務化検討 規制強化は見送り

2021年11月29日(月)08時02分

 南アフリカのラマポーザ大統領は11月28日に演説し、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」が感染の第4波になる恐れがあるとし、特定の場所や活動でワクチン接種を義務付けることを検討していると述べた。ヨハネスブルクの空港で撮影(2021年 ロイター/Sumaya Hisham)

[ヨハネスブルク 28日 ロイター] - 南アフリカのラマポーザ大統領は28日に演説し、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」が感染の第4波になる恐れがあるとし、特定の場所や活動でワクチン接種を義務付けることを検討していると述べた。

ラマポーザ氏は、ワクチン接種の義務化という選択肢を検討しなければ「新たな変異種に対してぜい弱であり続け、新たな感染の波に見舞われ続けるだろう」と述べ、ぜい弱な人を対象に追加のワクチン接種(ブースターショット)を行う可能性があると述べた。

ただ、感染防止策の規制強化は当面見送る考えを示した。

ラマポーザ氏はまた、「オミクロン株」が確認された直後に欧米諸国が導入した渡航制限措置を批判した。

「ローマで10月に開催されたG20会議で多くの国が表明した約束と明らかに異なっており、不当だ」と述べ、「渡航禁止措置は科学的知見に基づくものではなく、ウイルス拡散防止にも有効ではない」と指摘した。

南アフリカの政府関係者は、アフリカ南部諸国からの各国の渡航制限について、変異株検出における南アフリカの透明性や取り組みが罰せられていると不満に感じている。

変異株の可能性をいち早く指摘した南ア医師は、オミクロンの感染症状は今のところ軽度で、自宅治療が可能なようだと述べている。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

テスラの「ギガキャスト」計画後退、事業環境の逆風反

ワールド

ロシア、ウクライナで化学兵器使用 禁止条約に違反=

ビジネス

ドル一時153円まで4円超下落、再び介入観測 日本

ワールド

米、新たな対ロシア制裁発表 中国企業を狙い撃ち
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉起動

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    ポーランド政府の呼び出しをロシア大使が無視、ミサ…

  • 6

    米中逆転は遠のいた?──2021年にアメリカの76%に達し…

  • 7

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 8

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 9

    パレスチナ支持の学生運動を激化させた2つの要因

  • 10

    大卒でない人にはチャンスも与えられない...そんなア…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 9

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中