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コモンウエルス銀の暗号資産取引サービス計画、豪当局が調査
11月5日、オーストラリアの銀行監督当局は、コモンウエルス銀行(CBA)が計画する個人投資家向け暗号資産(仮想通貨)取引サービスについて、規制面の影響を調査していると表明した。写真は仮想通貨のイメージ。5月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリアの銀行監督当局は、コモンウエルス銀行(CBA)が計画する個人投資家向け暗号資産(仮想通貨)取引サービスについて、規制面の影響を調査していると表明した。CBAは、仮想通貨への明確な規制枠組みを歓迎すると表明した。
CBAは3日、豪銀初の個人向け仮想通貨取引プラットフォームを構築する計画を明らかにした。
銀行監督当局の健全性規制庁(APRA)の報道官はロイターに、国内最大手の銀行の計画が提起する規制面の問題を調査していると述べた。
CBAは、2000人を対象にした試験運用の後、モバイルバンキングアプリを通じて10のアセットについて仮想通貨取引サービスを提供する予定。CBAのアプリは、豪成人の約3分の1が利用している。
仮想通貨取引サービス提供にあたり、CBAは世界有数の仮想通貨取引所ジェミニ・トラスト・カンパニーと提携した。
マネーロンダリング(資金洗浄)対策当局の金融取引報告・分析センター(AUSTRAC)は新サービスについて、CBAとジェミニ双方に問い合わせているとした。
CBAのブロックチェーン部門責任者ソフィー・ギルダー氏は「暗号資産の規制面の扱いが明確になることを歓迎する。市場の改善、信頼の向上につながり、顧客保護の強化にもなる」と述べた。