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WHO、中国シノファーム製ワクチンの緊急使用承認 欧米製以外で初

2021年05月08日(土)03時08分

世界保健機関は7日、中国国有製薬大手シノファームが開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を承認した。写真は5月4日、セルビアのクラグイェバツで撮影(2021年 ロイター/Marko Djurica/File Photo)

[ジュネーブ 7日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は7日、中国国有製薬大手の中国医薬集団(シノファーム)が開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を承認した。欧米以外で開発されたコロナワクチンの承認は初めて。

また、WHOがあらゆる感染症に対する中国製ワクチンの緊急使用を承認するのも初となる。

テドロス事務局長は記者会見で、シノファーム製ワクチンの緊急使用承認により、公平な供給を目的とした国際的な枠組み「COVAX」に提供可能なワクチンが拡充されると述べた。

WHOで上級顧問を務めるブルース・アイルワード氏は、COVAXに提供されるワクチン量はシノファーム次第とした上で、「シノファームは大規模な支援を提供しようとしている」と述べた。

WHOは声明で、シノファーム製ワクチンは「保存が容易でリソースが乏しい環境に非常に適している」と指摘。「18歳以上の成人に3─4週間の間隔を空けて2回接種することを推奨する」とした一方、「臨床試験には高齢者(60歳以上)の参加が少なかったため、この年齢層での有効性は推定できなかった」とした。

WHOは中国製薬の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製コロナワクチンの緊急使用について早ければ来週にも判断する。

ロイター
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