ニュース速報

ワールド

EUとの通商協議、「困難な局面」と英閣僚 事態打開見通し後退

2020年12月04日(金)19時22分

 12月4日、英国のシャーマ民間企業相は、EUと英国が行っている通商協議は「困難な局面」にあるとし、合意には英の国家主権の尊重が必要だとの認識を示した。写真はロンドンで11月、代表撮影(2020年 ロイター)

[ロンドン 4日 ロイター] - 英国のシャーマ民間企業相は4日、欧州連合(EU)と英国が行っている通商協議は「困難な局面」にあるとし、合意には英の国家主権の尊重が必要だとの認識を示した。

12月31日の離脱移行期間終了まで4週間を切るなか、英とEUは、漁業権などを巡り互いに譲歩を求めてギリギリの折衝が続いている。

シャーマ民間企業相はスカイテレビに対し「重要な局面にある。複数の複雑な問題が未解決であり、困難な情勢と言うべきだろう」と述べた。「交渉開始以来、我々は一貫して、EUが英国の独立した国家主権を認めて初めて合意すると言い続けてきた。これが交渉の前提条件だ」とした。

英国の関係筋は、EUは譲歩を引き出すために協議を中断したし、「土壇場でEUが新たな論点を提示した。今後数日内の事態打開は依然として可能だが、その見通しは後退している」とした。

4日にはEUのバルニエ首席交渉官が加盟国の代表に協議の状況について説明する予定。

一方、フランスのボーヌ欧州問題担当副大臣は、納得いく合意に達しなければ、仏は拒否すると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米FRB利下げは9月、従来予想の7月から後ずれ=M

ワールド

ボーイング新型宇宙船打ち上げ、17日以降に延期 エ

ビジネス

トヨタの今期、2割の営業減益予想 市場予想下回る

ビジネス

ドイツの輸出、今年は停滞の見通し=商工会議所調査
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    「自然は残酷だ...」動物園でクマがカモの親子を捕食...止めようと叫ぶ子どもたち

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    「真の脅威」は中国の大きすぎる「その野心」

  • 5

    いま買うべきは日本株か、アメリカ株か? 4つの「グ…

  • 6

    デモを強制排除した米名門コロンビア大学の無分別...…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 9

    中国軍機がオーストラリア軍ヘリを妨害 豪国防相「…

  • 10

    イギリスの不法入国者「ルワンダ強制移送計画」に非…

  • 1

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 2

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 5

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 6

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 7

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 8

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 9

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 10

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中