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スペインのコロナ禍に好転の兆し、都市封鎖は継続=首相
スペインのサンチェス首相(写真)は9日、新型コロナウイルス流行に縮小傾向が見えつつあると述べ、全政党に対し、危機後の経済復活に向けて団結するよう求めた。4月9日、マドリードの議会で撮影(2020年 ロイターMariscal/代表撮影)
[マドリード 9日 ロイター] - スペインのサンチェス首相は9日、国内の新型コロナウイルス感染状況に改善の兆しがみられるとの見方を示し、危機後の経済再建に向けて団結するよう訴えた。
議会は9日、国家非常事態宣言を15日間延長し、4月26日までにすることを承認した。ただ首相は、2週間以内にさらに15日の延長を議会に求める必要があるとの見方を示した。
スペインは3月14日に都市封鎖(ロックダウン)措置に踏み切っている。
首相は議会で「(流行の)火は制御され始めている。このウイルスとの戦争に完勝するだろう」と述べた。300人超の議員はロックダウン規制のためリモートで出席しており、議会はほぼ空席だった。
首相は「私はスペインの経済・社会復興に向けた大規模対策を提示する」として、全政党に協力を求めた。
首相は、新型コロナに対する厳しい措置が多くの命を救うのに役立ったほか、新規感染者の増加を抑えているとした。
9日時点の死者は683人増え、1万5238人に達した。1日当たりの死者数は2日連続で増加していたが、9日は減少に転じた。感染者数は14万6690人から15万2446人に増えた。
ウイルス緊急対策センターの担当高官は「感染増加の勢いはスペイン全土で低下している」と述べた。
*内容を追加しました。