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産油国は将来の需要に備え投資拡大を=OPEC事務局長

2018年10月16日(火)20時09分

 10月16日、石油輸出国機構(OPEC)のバルキンド事務局長は、世界的に生産余力が低下していることから、産油国に対し、将来の需要に対応できるよう生産能力を高め、投資を拡大するよう要請した。写真はモスクワで4日撮影(2018年 ロイター/Sergei Karpukhin)

[ニューデリー 16日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)のバルキンド事務局長は16日、世界的に生産余力が低下していることから、産油国に対し、将来の需要に対応できるよう生産能力を高め、投資を拡大するよう要請した。

米の対イラン制裁再開による需給逼迫観測で原油価格は今年、上昇しており、北海ブレント先物は今月、2014年以来の高水準となる1バレル=86.74ドルをつけた。

バルキンド事務局長は、IHS・CERA会議の合間に「生産余力のある国が減っている。それは、これまで探査にあまり投資してこなかったからだ」と述べた。

事務局長は、2040年までの間に世界の石油セクターが将来の需要に対応するために必要な投資は約11兆ドルで、インドのようにもっぱら石油を輸入している国々は将来の供給を懸念していると指摘した。

OPECは9月に発表した世界石油市場見通しで、原油需要が2040年には1億1170万バレルに増加すると予想した。 [nL4N1WA23R]

唯一、大きな生産余力を持つサウジアラビアは今後数年間で200億ドルを投資し、生産余力をさらに高める狙いとみられている。

事務局長は、現在の原油市場は十分な供給があり需給が均衡しているとの認識を示した上で、19年は供給拡大で均衡が崩れる可能性があると指摘した。

ロイター
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