NY市場サマリー(22日)ドル下落、国債利回りまちまち 株続伸
<為替> 安全資産とされるドルが下落した一方、ユーロやポンドといったリスクに敏感な通貨は上昇した。 トランプ米大統領がグリーンランドを巡る関税提案を撤回し、武力行使の可能性を否定したことが、市場の動揺を鎮めた。 ドルは、対ユーロで持ち直したが、終盤では0.49%安の1ユーロ=1.1744ドルだった。 対スイスフランでは、ドルは0.69%下落し、1ドル=0.7899スイスフランとなった。 トランプ氏が、グリーンランド取得に強い意欲を示し、抵抗する同盟国に関税を課すと表明したことで市場は動揺し、米国資産の広範な売りが引き起こされた。しかし、一部のアナリストは、米ドルからの本格的な離脱を示す証拠はほとんどないと指摘している。 BNYの首席市場ストラテジスト、ボブ・サベージ氏は「欧州の投資家が米国資産を売却しているという見方を維持するのは非常に難しい」と語った。日本円は0.07%下落し、1ドル=158.42円となった。先週には18カ月ぶりの安値となる159.45円を付けていた。 アナリストらは、介入領域とみられる159─160円の水準に接近している円を安定させるために、日銀が22─23日の政策決定会合でタカ派的な姿勢を示すと予想している。 豪ドルは1.15%上昇の0.684ドルと、2024年10月以来の高値を付けた。今週はリスク資産が圧迫される中でも、豪ドルは4日連続の上昇となり、好調を維持した。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 国債利回りが小幅にまちまちの動きとなった。トランプ大統領が前日行ったデンマーク自治領グリーンランドを巡る詳細に注目が集まる中、短期ゾーンの国債利回りが小幅上昇した一方、長期ゾーンが低下した。また、この日発表の米経済指標は概ね堅調で、経済の底堅さを改めて浮き彫りにした。新規失業保険週間申請件数は前週比1000件増の20万件と小幅増にとどまり、雇用の伸びが1月も安定したペースを維持した可能性が高いことを示唆した。午後の取引で、10年債利回りは4.251%と横ばいから小幅低下の水準で推移した。 30年債利回りは2.2bp低下の4.848%。 一方、2年債利回りは1.5bp上昇し、3.612%となった。 2年債と10年債の利回り格差は63.7bpと、前日の65.4bpから縮小した。市場は依然として、地政学的な動向にも注視している。トランプ大統領は21日、グリーンランド領有に反対する欧州諸国に対して課すと表明していた関税措置を撤回すると表明した。この日は、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)でFOXビジネスのインタビューに応じ、グリーンランドを巡る合意の詳細について、依然として交渉が行われているとした上で、米国が同地への「完全なアクセス」を得る必要があると述べた。 ヌビーンの債券戦略責任者を務めるトニー・ロドリゲス氏は「安堵(あんど)感はあるが、同時に、これが再び起こる可能性に対する市場の警戒心は高まった」と指摘。「特に政策の観点から見た関税による地政学的リスクは、おそらく1カ月前に人々が考えていた以上に、市場にとってのリスク要因であり続けるだろう」と述べた。 財務省がこの日実施した210億ドルの10年物インフレ指数連動債(TIPS)入札は需要が低調。最高落札利回りは1.94%と、入札締め切り時点の予想を上回った。応札倍率は2.38倍と、前回の応札倍率を下回った。 入札後、10年物TIPS利回りは小幅上昇し、1.876%となった。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 続伸して取引を終えた。トランプ米大統領が欧州諸国に関税を課す方針を撤回したことを受けた買いが続いたほか、米経済の底堅さを示すデータが追い風となった。主要株価3指数は前日、トランプ氏がデンマーク自治領グリーンランドを巡り欧州に課すとしていた関税を撤回したことを受けて急反発していた。ただ、この2日間の上昇後も、20日の下落分を帳消しにするには至っていない。 インベストメント・パートナーズ・アセット・マネジメントのグレッグ・アベラ最高経営責任者(CEO)は、地政学的な問題により、ボラティリティーの中で顧客資産を管理することにさらに軸足が置かれているとし、特定の銘柄、セクター、資産クラスから投資先を分散する重要性が浮き彫りになっていると述べた。 こうした分散投資の動きやリスク選好ムードの高まりを背景に、小型株で構成するラッセル2000指数が上昇し、過去最高値を更新した。この日発表された経済指標も支援材料となった。昨年10月と11月の個人消費支出(PCE)は堅調に増加し、米経済が3四半期連続で力強い成長軌道を維持している可能性を示した。週間の新規失業保険申請件数は予想より小幅な増加にとどまり、昨年第3・四半期の国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比4.4%増と、速報値から小幅に上方改定された。ハイテク大手7社「マグニフィセント7(M7)」がいずれも上昇し、メタが5.7%高、テスラが4.2%高で主導した。来週はM7の多くが決算を発表する。 引け後に決算を発表したインテルは0.1%高で通常取引を終えた。 医療機器のアボットは10%急落。今四半期の利益見通しが市場予想を下回ったことを嫌気した。 調味料大手マコーミックも8.1%安。関税などに絡むコスト上昇を背景に2026年利益見通しが低調となった。 米取引所の合算出来高は183億株。直近20営業日の平均は169億1000万株。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 安全資産としての金需要や対ユーロでのドル安などを背景に3日続伸した。中心限 月2月物の清算値(終値に相当)は前日比75.90ドル(1.57%)高の1オンス=4913.40ドルと、中心限月清算値ベースで初の4900ドル台となったほか、前日に続き最高値を更新した。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 供給減少リスクを警戒した買いが一服し、反落した。米国産標準油種WTIの中心限月3月物の清算値(終値に相当)は前日比1.26ドル(2.08%)安の1バレル= 59.36ドル。4月物は1.22ドル安の59.17ドルだった。
トランプ米大統領は21日、デンマーク自治領グリーンランドの領有問題を巡り、欧州8カ国を対象とした追加関税を撤回するとともに、武力を行使しない考えを表明。その上 で、中国やロシアからの脅威に備え、グリーンランドと北極圏全体に関する「将来的な取 引の枠組み」で、北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長と合意したと明らかに した。トランプ氏はまた、反政府デモが一時激化したイランに対する一段の軍事攻撃を望まな いとしたほか、スイス・ダボスでウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、ロシアによ る侵攻終結期待も改めて台頭。一連の動きを背景に、世界の石油市場を取り巻く供給減少リスクは和らいだとの見方が広がり、午前の相場は60ドル割れの水準で推移した。
さらに、米エネルギー情報局(EIA)が正午に公表した週報で、16日までの1週間に原油在庫は360万バレル増(市場予想110万バレル増)、ガソリン在庫は600万バレル増(同170万バレル増)と大幅な積み増しを記録。これを受け、需給緩和懸念から売りに拍車がかかり、相場は下げ幅を拡大した。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 158.40/158.42
始値 158.59
高値 158.85
安値 158.24
ユーロ/ドル NY終値 1.1754/1.1757
始値 1.1701
高値 1.1756
安値 1.1701
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 96*18.50 4.8427%
前営業日終値 96*05.00 4.8700%
10年債(指標銘柄) 17時05分 98*00.00 4.2508%
前営業日終値 97*31.50 4.2530%
5年債(指標銘柄) 17時05分 98*31.75 3.8507%
前営業日終値 99*02.50 3.8310%
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*17.88 3.6122%
前営業日終値 99*18.75 3.5970%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 49384.01 +306.78 +0.63
前営業日終値 49077.23
ナスダック総合 23436.02 +211.20 +0.91
前営業日終値 23224.83
S&P総合500種 6913.35 +37.73 +0.55
前営業日終値 6875.62
COMEX金 2月限 4913.4 +75.9
前営業日終値 4837.5
COMEX銀 3月限 9637.2 +373.5
前営業日終値 9263.7
北海ブレント 3月限 64.06 ‐1.18
前営業日終値 65.24
米WTI先物 3月限 59.36 ‐1.26
前営業日終値 60.62
CRB商品指数 308.4098 ‐0.8139
前営業日終値 309.2237
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