トヨタの11月世界販売2.2%減、11カ月ぶり前年割れ 中国低迷
トヨタのロゴ。11月20日、米カリフォルニア州ロサンゼルスで撮影。 REUTERS/Mike Blake
[東京 25日 ロイター] - トヨタ自動車が25日に発表したトヨタ単体(レクサス車を含む)の11月の世界販売は、前年同月比2.2%減の90万0011台で、11カ月ぶりに前年を下回った。主力市場の北米は好調が続いたものの、中国の低迷などで海外販売が振るわなかった。世界生産は同5.5%減の82万1723台で、6カ月ぶりの前年割れとなった。
海外販売は2.6%減と、10カ月ぶりに前年を割り込んだ。
不調だったのは中国で、販売は12.1%減、生産は14.0%減だった。トヨタによると、補助金政策を打ち切る地域が広がり新規政策を期待する顧客が購入を控えたほか、スポーツ多目的車(SUV)「RAV4」など主力モデルの切り替えの影響があったという。
一方、北米では販売が2.7%増、生産は3.1%増だった。リコール(回収・無償修理)で昨年生産を停止していたSUVの「グランドハイランダー」や「レクサス・TX」の販売回復に加え、ハイブリッド車(HV)の好調が続いた。
日本での販売は0.2%減と5カ月連続で前年を下回ったが、「引き続き堅調な需要を維持し、前年並み」(トヨタ広報)という。国内生産は、工場稼働日の減少で9.7%落ち込んだ。
HVを含む電動車の世界販売は3.4%減の42万3517台で、新車に占める電動車比率は約47%だった。電気自動車(EV)は89.2%増だった。
ダイハツ工業と日野自動車を含むグループ全体は、世界販売が1.9%減の96万5919台、世界生産が3.4%減の93万4001台だった。いずれも11カ月ぶりに前年を割り込んだ。





