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NY外為市場=ドル指数下落、雇用統計は強弱混合 失業率4年超ぶり高水準

2025年12月17日(水)06時44分

ドル、ユーロ、ポンドの紙幣。2017年4月撮影。REUTERS/Dado Ruvic

[ニューヨーク 16日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して下落した。この日発表された米雇用統計は強弱混合の内容となった。

労働省が発表した雇用統計によると、非農業部門雇用者数は10月に政府支出削減の影響で減少した後、11月には回復した。一方、11月の失業率は労働市場の弱含みで、4年超ぶりの高水準となった。

データ発表後ドルは他の主要通貨に対して下落し、ドル指数は0.11%安の98.15と、2日続落の見通しとなった。

BNYマーケッツの米大陸FXマクロ戦略責任者ジョン・ベリス氏は「雇用にはいくつか良い兆候があり、予想より若干良かったものの、データはまちまちで、大幅に好調だったわけではない」と指摘。「マイナス要因は失業率が4.6%に上昇したことで、1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策決定を巡る懸念につながる可能性がある」と述べた。

TSロンバードのグローバル・マクロ・アナリストのダリオ・パーキンス氏は投資家向けメモで、「特に労働統計局(BLS)が今回のデータは通常よりも信頼性が低いと注意喚起していることを考えると、今回の雇用統計は状況を大きく変えるものではない」と述べた。

CMEのフェドウオッチによると、フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込む米連邦準備理事会(FRB)が次回の1月会合で金利を据え置く確率は75.6%と、1週間前の約70%から上昇している。

ドルは対円で0.36%安の154.65円。市場では日銀の利上げがほぼ織り込まれているものの、政策当局者が春季労使交渉(春闘)に臨むにあたり再び金融引き締めを行う兆候を示せば、タカ派的な転換を意味するとの見方もある。日銀は18─19日に金融政策決定会合を開く。

ドルは対スイスフランでは0.18%安の0.79475フランとなった。

一方、ユーロは対ドルで0.05%高の1.1788ドルと、5営業日続伸の見通しとなった。

市場では、欧州中央銀行(ECB)が18日開く理事会で政策金利を据え置くとの見方が大勢となっている。

英ポンドは0.39%高の1.34305ドルと、2カ月ぶりの高値を付けた。イングランド銀行(英中央銀行)も18日に金融政策発表を控える。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.62%高の8万7629.19ドル。イーサリアムは0.05%高の2947.45ドルとなった。

ドル/円 NY午後4時 154.78/154.82

始値 154.81

高値 154.99

安値 154.40

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1747/1.1749

始値 1.1763

高値 1.1803

安値 1.1736

ロイター
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