米総合PMI、12月は半年ぶりの低水準 新規受注が低調
S&Pグローバルが16日発表した12月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.0だった。写真は米アーカンザス州で3月撮影(2025年 ロイター/Karen Pulfer Focht)
[16日 ロイター] - S&Pグローバルが16日発表した12月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.0だった。前月の54.2から低下し、半年ぶりの低水準となった。新規受注が低調だった。
米経済の3分の2を占めるサービス業のPMIは52.9。前月の54.1から低下し、半年ぶりの低水準。製造業PMIも51.8と前月の52.2から低下。5カ月ぶり低水準だった。サービス業と製造業のいずれも、ロイターがまとめたエコノミスト予想を下回った。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「経済成長の勢いが失われつつあることが示されている」とし、「年末商戦に向けて新規販売の伸びが急激に鈍化しており、2026年に向けて経済活動がさらに減速する可能性がある」と指摘した。
S&Pグローバルによると、雇用の伸びは「コストや低調な需要への懸念、経済見通しを巡る不透明感を背景に抑制された」と指摘。その一方で「一部の企業は引き続き、労働力不足を報告した」とした。
投入価格指数は約3年ぶりの水準に上昇。サービス業でコストの急上昇が見られた。
25年1月にトランプ米政権が発足して以降、主要政策の変更が相次ぎ、変動の大きい1年となった。移民政策の取り締まり強化が労働力確保の重荷となり、高関税措置でモノの価格が上昇。過去最長となった連邦政府機関の一部閉鎖に伴い、経済の不透明感が増している。





