ニュース速報
ビジネス

韓国の高麗亜鉛、米で74億ドルの製錬所建設へ トランプ氏が支援

2025年12月16日(火)11時10分

 世界最大の亜鉛製錬会社である韓国の高麗亜鉛は15日、米テネシー州に74億ドル規模の重要鉱物精錬所を建設すると発表した。米政府が主に資金を提供し、重要鉱物の中国への依存軽減を目指す。写真は同社のロゴ。ソウルで昨年10月撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)

Hyunjoo Jin Heejin Kim Ernest Scheyder

[ソウル 15日 ロイター] - 世界最大の亜鉛製錬会社である韓国の高麗亜鉛は15日、米テネシー州に74億ドル規模の重要鉱物精錬所を建設すると発表した。米政府が主に資金を提供し、重要鉱物の中国への依存軽減を目指す。

高麗亜鉛は、テネシー州クラークスビルにある既存の亜鉛精製工場を資源商社トラフィグラ傘下のニルスターから取得し、解体した上で、より大規模な施設に建て替える。新施設は2029年に開業し、重要鉱物の年間生産量は54万トン(亜鉛30万トン、銅3万5000トン、鉛20万トン、レアアース5100トン)になる見通しという。

ホワイトハウスのデサイ報道官はロイターへの声明で投資について確認し、「トランプ政権は重要鉱物の海外依存を解消し、労働者階級の繁栄を取り戻すために、あらゆる手段を引き続き活用していく」と述べた。

高麗亜鉛はこの計画で、19億ドル相当の株式を発行し、米政府と米国の戦略的投資家が経営権を握る合弁会社に売却。合弁会社は高麗亜鉛の株式約10%を保有することになる。

この合弁会社の株式は米国防総省が40%、高麗亜鉛が10%未満を保有することになる。

高麗亜鉛は残りの55億ドルについては、米政府と金融機関からの47億ドルの融資と、米半導体産業振興を目的とする「CHIPS・科学法(CHIPS法)」に基づく米商務省からの2億1000万ドルの補助金などで賄う。

高麗亜鉛の会長の解任を求めている同社の主要株主は、米国の投資計画が経営陣の会社に対する支配力を強固にするとして非難した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国とカナダが首脳会談、習主席「関係改善へ協力継続

ワールド

米、国境警備の漸進的進展「容認できず」 メキシコに

ビジネス

三菱商事、米企業のシェールガス事業を約1.2兆円で

ワールド

豪財務相、中銀総裁のパウエルFRB議長支持「適切な
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑について野次られ「中指を立てる」!
  • 2
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    イランの体制転換は秒読み? イラン国民が「打倒ハ…
  • 5
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    年始早々軍事介入を行ったトランプ...強硬な外交で支…
  • 8
    母親「やり直しが必要かも」...「予想外の姿」で生ま…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    日中関係悪化は日本の経済、企業にどれほどの影響を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 8
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 9
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 10
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 8
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中