午後3時のドルは155円後半で売買交錯、来週のイベント待ちで様子見
12月12日、午後3時のドルは前日ニューヨーク市場終盤から小幅にドル高/円安の155円後半で推移している。写真は米ドル紙幣。2022年2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[東京 12日 ロイター] -
午後3時のドルは前日ニューヨーク市場終盤から小幅にドル高/円安の155円後半で推移している。米国の雇用統計や日銀の金融決定会合を翌週に控え、様子見も強く、上値が重い一方で下値も堅いとの見方が聞かれる。
前日に一時155円を割り込んだドルは、東京時間の午前中に一時、買いが強まる場面があった。ただ、上値は重く、午後にかけては155円後半で売買が交錯した。
来週に向け下方向を狙う材料を待つ向きもあるものの、下値も堅く、下がったところでは買いの需要もみられるとの声もある。
米連邦公開市場委員会(FOMC)については「極端な労働市場の悪化が見込まれているわけではないが、来週の雇用統計がその見方を変えるような内容になるかが注目」(国内銀行の為替セールス担当者)との声がある。極端な悪化との見方への変化があるかが「下(ドル安/円高)方向を狙う大きなポイント」(同)という。
来週は日銀の金融政策決定会合も控える中で、先行きの利上げ余地を残すため、中立金利に関してどう表現するかが一つの注目となっている。中立金利の推計の幅の広さが大きく変わるものではないとの報道もあり、事実なら織り込み済みで、「日銀で円高に振れやすい展開は想定しづらい」(三井住友銀行チーフ為替ストラテジストの鈴木浩史氏)との見方も聞かれる。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 155.74/155.75 1.1738/1.1739 182.82/182.83
午前9時現在 155.49/155.53 1.1740/1.1742 182.57/182.59
NY午後5時 155.58/155.60 1.1738/1.1739 182.60/182.65





