エアバス、受注数で6年ぶりボーイング下回る可能性=CEO
フランス、トゥールーズ近郊のエアバス本社で2018年撮影。REUTERS/Regis Duvignau
Tim Hepher
[パリ 10日 ロイター] - 欧州航空機大手エアバスのギヨーム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は10日、年間受注数が米ボーイングを6年ぶりに下回る可能性を認めた。米国の関税交渉がボーイングに追い風となったと指摘した。
仏ラジオ局フランス・アンテールの番組で、エアバスは引き渡し数と受注残でボーイングを依然リードしていると述べた。
ボーイングは10日、1─11月のキャンセル後の純受注が908機だったと発表した。一方、エアバスは700機だった。
フォーリ氏は「5年間受注でリードしてきたため、エアバスの受注残は(ボーイングより)はるかに多い」と述べた。「しかし、米大統領が複数の国との関税交渉で、航空機の受注を取引材料としたことがボーイングに有利に働いた」と指摘した。
中国からの大口発注の報道について問われたフォーリ氏は、数百機規模の差し迫った新規発注は見込んでいないとしつつ、過去の発注は滞りなく進んでいると説明した。
主力旅客機「A320」シリーズの最大6000機に影響したソフトウェアの不具合は修正が完了したと明らかにした。最終的に対応が必要だったのは4000機弱で、現在は全て修正済みだと語った。





