午後3時のドルは155円前半を中心にもみ合い、米FOMC控え動意に欠く
12月8日、午後3時のドルは、前週末ニューヨーク市場の終盤からほぼ横ばいの155円前半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Atsuko Aoyama
[東京 8日 ロイター] -
午後3時のドルは、前週末ニューヨーク市場の終盤からほぼ横ばいの155円前半で取引されている。週内の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて動意に乏しい状況は変わらず。いったん155円を割り込んでも下げは深まらず、すぐに155円台に値を戻した。
ドルは午前中、水準を徐々に切り下げ、正午前に154.90円台までいったん軟化。すぐに155円台を回復し、午後にかけて朝方の水準まで値を戻した。片山さつき財務相からの円安けん制発言は、相場をやや下押しした。
12月の日米の金融政策決定会合に向けた織り込みが進む一方、高市早苗政権の積極財政の懸念から円売りが根強く、前週末から155円を挟んだもみ合いが続いている。
米FOMCに関しては、12月の利下げはほぼ完全に織り込まれており、焦点は来年以降の利下げに関する観測の変化やパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の会見での発言だとの見方が多い。
金利先物市場では、既に今回を含めて3回強の米利下げが織り込まれている状況で、「来年の利下げペースが緩慢になるとの思惑が強まれば、会合後の金利上昇とドルの買い戻し」(IG証券の石川順一・シニアマーケットアナリスト)が想定されるとの声が聞かれる。
財政懸念の円売りも根強く、日銀の今月の利上げだけでなく来年以降の利上げへの思惑が強まりつつある中でも「円高にはならず、円安を止める程度」(国内銀行のストラテジスト)に過ぎない状況との見方もある。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 155.20/155. 1.1655/1.16 180.90/180.
21 57 91
午前9時現在 155.31/155. 1.1639/1.16 180.79/180.
32 41 80
NY午後5時 155.34/155. 1.1642/1.16 180.84/180.
35 43 90





