NY外為市場=ドル下落、来週FOMCでの追加利下げ観測で
米ドル紙幣とユーロ紙幣。2025年5月4日撮影。REUTERS/Dado Ruvic
[ニューヨーク 5日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。ただ、最近のレンジ内での推移にとどまった。市場では米連邦準備理事会(FRB)が12月9─10日の会合で追加利下げに踏み切るとの見方が広がっている。
主要通貨に対するドル指数は0.1%安の98.994。前日に付けた5週間ぶり安値98.765からそれほど遠くない水準で推移した。週間では0.5%安。
ユーロは1.16433ドルとほぼ横ばい。前日は一時1.1681ドルと、3週間ぶりの高値を付けていた。
LSEGのデータによると、市場が織り込む来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は約90%となっており、来年さらに2回の利下げの可能性があるとみている。
米金融大手のモルガン・スタンレーは5日、FRBが来週の会合で25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施するとの予想を示し、据え置きとの従来見通しを変更した。
INGのグローバル為替調査責任者、クリス・ターナー氏は「FRBの来週会合での利下げ観測のほか、ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)のハセット委員長がFRB議長に就任すればFRBがよりハト派的になるとの見方から、ドルは依然としてやや売られている」と述べた。
一方、円は0.1%高の155.295円となった。日銀が今月利上げを実施するとの見方が最近の円相場を支援している。
英ポンドはほぼ横ばいの1.3329ドル。前日付けた6週間ぶりの高値1.3385ドルからそれほど遠くない水準で推移した。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2日続落し、3%安の8万9701ドルとなった。
来週は、9日にオーストラリア準備銀行、10日にFRBとカナダ銀行、11日にスイス国立銀行と、各国中銀の政策決定が相次ぐ。
ドル/円 NY終値 155.34/155.35
始値 155.14
高値 155.49
安値 155.09
ユーロ/ドル NY終値 1.1642/1.1643
始値 1.1645
高値 1.1660
安値 1.1629





