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物価目標はおおむね達成、追加利上げへ「機熟した」=高田日銀委員

2025年10月20日(月)13時46分

 10月20日、日銀の高田創審議委員は、広島市で行った講演で、国内の動向を見る限り、すでに物価安定目標の実現は「おおむね達成した局面」にあると述べた。写真は2024年3月、都内で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Takahiko Wada

[20日 ロイター] - 日銀の高田創審議委員は20日、広島市で行った講演で、国内の動向を見る限り、すでに物価安定目標の実現は「おおむね達成した局面」にあると述べた。その上で、9月の金融政策決定会合では、利上げに向けて「機が熟した」と判断したと説明した。

高田委員は9月の決定会合で利上げを提案した政策委員の1人。講演で利上げ提案に至った背景を説明した。

米国の関税政策が米国をはじめとする海外経済に及ぼす影響を注視してきたが「当初抱いた不安は低下した」と指摘。相互関税の影響で、米国では物価が上昇して内需が落ち込むと想定したが「実際の影響は今のところ限られている」と述べた。その上で、堅調な設備投資や賃上げ、価格転嫁の継続など前向きな企業行動の持続性が確認され、9月に関税率が15%で確定する中、警戒モードを解除する段階に至ったと判断したと話した。

ロイター
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