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JPモルガンとゴールドマン、中国事業継続 米中緊張下でも投資維持

2025年10月16日(木)09時30分

 10月15日、米銀行大手JPモルガン・チェースとゴールドマン・サックスは、米国と中国の緊張激化が世界市場に影を落とす中、中国での事業を継続すると表明した。ニューヨークのマンハッタンで2022年6月撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)

Nupur Anand

[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米銀行大手JPモルガン・チェースとゴールドマン・サックスは、米国と中国の緊張激化が世界市場に影を落とす中、中国での事業を継続すると表明した。両行の幹部が15日に語った。

JPモルガンのダニエル・ピント副会長は、中国での事業は変化しているものの、依然として同国に投資していると述べた。米中関係がより良好であれば、「われわれの事業規模は現在の何倍にもなっていただろう」とした上で、投資のエクスポージャー、規模、流動性、質を慎重に管理しながら「今のところ、投資を継続している」と語った。

中国の規制当局は同国の金融サービス産業の発展を支援するため、金融機関へのライセンス付与に「非常に協力的」だとも述べた。

「ある日突然、国々から撤退したり、戻ったりするようなビジネスはしていない。われわれは依然としてこの場所にコミットしている。数千人の従業員がおり、事業は順調だ」と語った。

ゴールドマンのジョン・ウォルドロン社長も、中国にとどまると表明。「中国から撤退するつもりはなく、一貫して中国市場に関与している。われわれは今年、中国を拠点とする企業の資本調達を支援するなど、多くの重要な資本市場取引で協力してきた」と述べた。

その上で、米中関係の変化によって資本フローやサプライチェーンが変化するにつれて、企業は行動を変えていくだろうという見解を示した。

ロイター
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