高島屋、営業益予想を上方修正 Jフロントは免税売上減で引き下げ
10月14日、高島屋は2026年2月期通期の連結営業利益予想を従来の500億円から525億円に上方修正すると発表した。都内の高島屋店舗で2017年7月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Kentaro Okasaka
[東京 14日 ロイター] - 高島屋は14日、2026年2月期通期の連結営業利益予想を従来の500億円から525億円に上方修正すると発表した。国内百貨店業の売上高や販売管理費の動向などを織り込んだ。前年実績からの減益幅は13%から8.7%に縮小する。
IBESがまとめたアナリスト5人の営業利益予想の平均値528億円と同水準。
上方修正は、国内百貨店業の販売管理費が、物価高の影響を受けるもののコスト削減などにより計45億円縮小することが要因。純利益予想は400億円で据え置いた。年間配当予想を26円から34円に引き上げた。
26年2月期中間期(25年3─8月)の連結営業利益は前年比17.8%減の236億円、純利益は同11.2%増の212億円だった。円安を背景とした前年のインバウンド(訪日外国人)需要の反動で売上高全体は減収となったが、国内顧客売上高は堅調に推移し、既存店対比で前年実績を上ったという。
一方、百貨店の大丸や松坂屋を傘下に持つJ.フロント リテイリングは14日、26年2月期通期の営業利益予想を500億円から440億円に下方修正すると発表した。純利益予想も300億円から260億円に引き下げた。百貨店事業で、免税売上高を中心に中間期の売上収益が大きく減少した。
IBESがまとめたアナリスト5人の営業利益予想の平均値494億円、純利益予想の307億円をいずれも下回った。
日本百貨店協会によると、全国百貨店売上高は前年割れが続いていたが、8月は店舗数調整後で前年比2.6%増の4139億円と7カ月ぶりに前年を上回った。前年好調だったインバウンドの売上高増の反動の影響も縮小している。
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