午前のドルは152円半ばで8カ月ぶり高値圏、金利差狙った買いも

8日午前のドルは152円半ばと、約8カ月ぶり高値圏で一段高となっている。写真は米ドル、ユーロ、円の紙幣。5月に撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Atsuko Aoyama
[東京 8日 ロイター] - 午前のドルは152円半ばと、約8カ月ぶり高値圏で一段高となっている。日本の財政拡張観測や日銀の早期利上げの見方後退に伴う円売りに加えて、金利水準の高いドルの優位性も意識され、ドル/円上昇の勢いがそがれる流れにはなっていない。高市早苗自民新総裁の首相就任後に予定される組閣も強い関心が寄せられる。
ドル/円は、前日海外時間に約8カ月ぶりとなる152円台へと上昇した流れを引き継ぎ、朝方から買い優勢で152円半ばまで上昇した。国内の実需では輸出勢の売りも相応に入ったとみられるものの、海外の投機筋などを中心に上昇が加速した。
ユーロ/円も前日に177円台へと上昇、きょう東京時間には177.45円まで買われ、ユーロ導入後の最高値を更新し続けている。
高市早苗自民新総裁が首相に就任した場合の財務相候補への関心が高く、連立枠組みの拡大に関する報道のうち、自民が国民民主との連立合意を前提に、財務相などの閣僚ポストの提示を検討しているとの報道に注目する市場関係者の声が聞かれた。
財政拡張の思惑から「(ドル/円は)もう一段上との期待感がある一方、高市氏の周辺が(財政規律的な)麻生派中心に固まるとなれば暴走できる体制ではなく、方向性が見えれば相場が落ち着く」(国内銀行の為替セールス担当者)との見方がある。
米国の政府機関閉鎖で米指標の公表が先送りされ、ドルが新たに売られる材料がないことも、ドルの底堅さにつながっているとの指摘があった。「相対的に金利が低い通貨が売られており、キャリートレードのような動きになっているのかもしれない」(国内銀の為替セールス担当者)という。
ステート・ストリート銀行東京支店長の若林徳広氏は、ドル/円上昇の「勢いを止める材料を模索している面はあるものの、直近では円安を止めるレバーはあまり見当たらない」と話す。機関投資家などリアルマネーの動向ではドルのフローが直近で買いに転じたとして、米国の利下げサイクルの中断など今後の見通しを踏まえ、ドルに対する極端なショートの巻き戻しが始まったかに注目していると話した。
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