シティ、英国株を2段階格下げ 新興国をオーバーウエートに

シティグループは、英国株を「オーバーウエート」から「アンダーウエート」に2段階格下げする一方、新興国市場「オーバーウエート」に格上げした。シティのロゴ、2017年撮影(2025年 ロイター/Chris Helgren)
[6日 ロイター] - シティグループは、英国株を「オーバーウエート」から「アンダーウエート」に2段階格下げする一方、新興国市場「オーバーウエート」に格上げした。
循環的な成長と人工知能(AI)主導の成長の機会を生かすため戦略的な転換を図った。
MSCI新興国指数の2026年半ばの目標を1465に引き上げた。現在の水準から約7%の上昇余地があるとみている。
FTSE100種指数の目標は9300から9700に引き上げたものの、上昇余地は比較的控えめとみている。
英国株の50%は生活必需品や公益といったディフェンシブセクターが占めており、景気敏感株や成長株の人気が高まっている市場環境では魅力が低下すると分析。
新興国については、米経済の軟着陸シナリオ、米利下げ期待、台湾・韓国・中国などを通じたAIへのエクスポージャーが追い風になるとしている。
「新興国はAIというテーマとの直接的な結びつきが相対的に強く、エクスポージャーは相対的に米国と似ている」と述べた。