NY外為市場=ドル軟調、政府閉鎖リスクと雇用統計にらみ調整局面

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルがユーロや円など主要通貨に対して下落した。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 29日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルがユーロや円など主要通貨に対して下落した。前週は予想を上回る米経済指標を受け上昇していたが、10月3日に雇用統計の発表を控えて反動が出た。予算切れにより政府機関が閉鎖となるリスクが高まっていることもドルの弱材料となった。
バノックバーン・フォレックスのチーフマーケットストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「今日は全体的に調整局面で、やや重いトーンだった。多くは明日深夜に政府が閉鎖されるかどうかにかかっている」と述べた。次の材料は3日発表の雇用統計になるはずだったが、もし政府が閉鎖されれば雇用統計は発表されず、不確実性が高まるためとした。
米労働省は29日、政府機関が予算切れにより閉鎖となった場合、10月3日に予定されている雇用統計など経済指標の発表を停止するほか、全ての業務を停止すると明らかにした。
午後の取引では、ドル/円は0.6%下落し148.61円となった。
ドル指数<=USD>は0.2%安の97.9。先週は0.5%上昇していた。
ユーロ/ドルは0.3%高の1.1731ドル。
トレーダーは現在、12月までにFRBが42ベーシスポイント(bp)、2026年末までに合計105bpの緩和を行うと織り込んでいる。これは9月中旬の水準より約25bp低い。
ドルは対スイスフラン では0.1%安の0.7973フラン。英ポンド は0.3%高の1.3436ドルとなった。
ドル/円 NY午後4時 148.62/148.64
始値 148.65
高値 148.81
安値 148.49
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1727/1.1728
始値 1.1719
高値 1.1754
安値 1.1710