アマゾン、25億ドル支払い和解同意 「プライム」加入・解約巡る訴訟

　米アマゾン・ドット・コムは有料会員サービス「アマゾンプライム」の加入と解約の手続きに不備があったとして起こされた訴訟で、２５億ドルを支払って和解することに同意した。写真はフランスで２０２４年１０月撮影（２０２５年　ロイター／Stephane Mahe）

Jody Godoy　Greg Bensinger

[２５日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムは有料会員サービス「アマゾンプライム」の加入と解約の手続きに不備があったとして起こされた訴訟で、２５億ドルを支払って和解することに同意した。原告の米連邦取引委員会（ＦＴＣ）が２５日発表した。

和解金のうち１５億ドルは約３５０万人の顧客への返金に充当され、残りの１０億ドルは制裁金としてＦＴＣに支払われる。

消費者への返金規模はＦＴＣの訴訟で過去２番目の大きさとなる。

裁判所に提出された書類によると、一定条件下で２０１９年６月２３日から今年６月２３日までにプライムに加入しながら、ほとんどサービスを利用していない顧客は、自動的に５１ドルを受け取る。

またこの間に解約しようとしてもできなかった顧客は、返金要求が可能となる。

アマゾンは和解の一環として、顧客がプライムの会員登録を拒否できる「明確かつ目立つ」ボタンを設置し、解約手続きもより簡単にすることに同意した。

さらに登録時にサブスクリプションの条件をより明確に開示し、法令順守状況を監視する独立した監督者への報酬を支払うことも受け入れた。