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日経平均は3日続伸、終値ベースの最高値更新 円安など支え

2025年09月25日(木)16時22分

 9月25日、東京株式市場で日経平均は3日続伸し、前営業日比124円62銭高の4万5754円93銭で取引を終えた。写真は2024年2月、都内で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 25日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸し、前営業日比124円62銭高の4万5754円93銭で取引を終えた。終値ベースの史上最高値を更新した。為替のドル高/円安が支えとなったほか、市場のセンチメントの強まりを受けて、幅広い業種に買いが広がった。

26日は9月期末の権利付最終日となる。市場では、権利落ち後に株価下落が見込まれるにもかかわらず株価がしっかりで推移したことについて「投資家は株価の短期的な上下の動きよりも、長期的な先高観を意識しているようだ」(大和証券の林健太郎シニアストラテジスト)との声が聞かれた。

日経平均は小幅反落して寄り付き、一時127円安となる場面がみられたが、その後切り返し、194円高の4万5824円69銭できょうの高値を付けた。後場は前場レンジ内でのもみ合いが続いた。

この日プライム市場に新規上場したオリオンビールは公開価格の2.19倍の1863円で初値を付けた後、2262円まで上昇、1950円で引けた。市場では、知名度の高さから個人投資家から好まれやすい銘柄との見方があった。

TOPIXは0.47%高の3185.35ポイントで取引を終えた。史上最高値更新となった。東証プライム市場指数は前営業日比0.47%高の1639.79ポイントで最高値を更新。プライム市場の売買代金は5兆7636億6800万円だった。

東証33業種では、値上がりが非鉄金属、石油・石炭製品、電気・ガス、サービスなど25業種、値下がりは精密機器、その他製品など8業種となった。

主力株では、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、リクルートホールディングスなどがしっかり。アドバンテスト、中外製薬はさえなかった。

米資源大手フリーポート・マクモランのグラスベルグ鉱山についての不可抗力宣言を受けて、供給減の思惑で非鉄金属がしっかり。住友金属鉱山は11%超高となった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.65%安の761.77ポイントと、続落した。きょうグロース市場に新規上場したGMOコマースは公開価格を80%上回る2131円で初値を付け、1772円で引けた。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1030銘柄(63%)、値下がりは513銘柄(31%)、変わらずは74銘柄(4%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 45754.93 +124.62 45600.07 45,503.31─45,824.69

TOPIX 3185.35 +14.90 3184.09 3,172.13─3,192.12

プライム市場指数 1639.79 +7.75 1641.26 1,633.11─1,643.20

スタンダード市場指数 1505.95 -3.04 1510.03 1,505.45─1,510.92

グロース市場指数 990.43 -7.11 996.48 989.22─997.18

グロース250指数 761.77 -5.01 765.64 759.16─766.12

東証出来高(万株) 192928 東証売買代金(億円) 57636.68

ロイター
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