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NY外為市場=ドル安定的、FRB議長ら金融当局者の発言受け

2025年09月24日(水)05時46分

ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対し安定的に推移した。5月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク/ロンドン 23日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対し安定的に推移した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長ら金融当局者の発言を見極める展開となった。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数はほぼ変わらずの97.25。

ドル/円は0.08%安の147.56円、ドル/スイスフランは0.11%安の0.791フラン。

ユーロ/ドルは0.08%高の1.1812ドル、ポンド/ドルは横ばいの1.3517ドル。

パウエル議長は23日の講演で、雇用の伸びの弱さが労働市場の健全性に対する懸念につながる中、インフレが想定以上のペースで加速するリスクは継続しているとし、FRBは難しい舵取りを迫られていると述べた。

ボウマン副議長(金融監督担当)は、労働市場を支援するにあたりFRBはすでに後手に回っている恐れがあるとし、需要が悪化し、企業が解雇を始めた場合、利下げペースを加速させなければならない可能性があると述べた。

マネーコープのトレーディングストラクチャード商品部門責任者ユージン・エプスタイン氏「パウエル議長は先週のFRBの会合で示したトーンの一部を踏襲した」とした上で、「パウエル氏のハト派的な姿勢が、ハト派の期待に応えられるものかどうかという点で、全くそうではなかったのではと考える」と指摘。「いずれにせよ、雇用を巡る懸念に変わりはない」とし、こうしたことがドルが大きく動かなかった背景という見方を示した。

フェドウオッチによると、10月利下げの確率は約90%と、前日の92%から小幅低下した。

米つなぎ予算の失効が月末に迫る中、政府機関閉鎖を巡る不安も漂っている。

また、スウェーデンクローナは0.19%高の1ドル=9.331クローナ。

スウェーデン中央銀行は23日、政策金利を2.00%から1.75%に引き下げた。インフレと経済成長の見通しに変化がなければ、金利は当面据え置かれる見込みとした。

ドル/円 NY午後4時 147.63/147.64

始値 147.71

高値 147.92

安値 147.47

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1816/1.1817

始値 1.1796

高値 1.1818

安値 1.1785

ロイター
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