ニュース速報
ビジネス

ドイツ企業倒産件数、上期は前年比+12.2% 秋にさらに増加か

2025年09月11日(木)18時07分

Maria Martinez

[ベルリン 11日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が11日発表したところによると、今年上半期に登録されたドイツ企業の倒産件数は、前年同期から12.2%増加した。

上半期に地方裁判所に登録された倒産件数は合計1万2009件だった。

上半期の債権者の債権額は推定で約282億ユーロ(329億7000万ドル)。前年同期の324億ユーロから減少した。

倒産件数が増加する一方で、債権額が減少したのは、前年同期に相対的に大手企業の倒産が多かったことが背景。

速報値によると、8月の倒産件数は前年同月比11.6%増加した。

ドイツ商工会議所(DIHK)のチーフアナリスト、フォルカー・トライアー氏は「危機は続いており、日々、雇用や価値創造、起業家の力が失われている」とし、2年連続のマイナス成長で多くの企業の資金繰りが逼迫していると述べた。

DIHKは、今年の企業倒産件数が、2015年以来の高水準だった昨年の2万1812件を上回り、2万2000件を超えると予想している。

倒産手続きの多くは倒産が登録される3カ月前に始まる。先行指標は、9月に倒産件数がわずかに増加し、10月には高水準で推移することを示唆している。

IWHの倒産調査責任者シュテフェン・ミュラー氏は「先行指標は秋に多数の倒産を示唆しているが、労働市場への影響は穏やかにとどまるだろう」と述べた。

ドイツの失業者は10年ぶりに300万人に達した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

国連安保理が緊急会合へ、無人機の領空侵犯で ポーラ

ワールド

英駐米大使、エプスタイン氏との関係で解任

ワールド

ロシア、非難声明を一蹴「目新しいものではない」 ポ

ワールド

バルト3国、米議会に防衛支援継続を要請 ロシアとの
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題」』に書かれている実態
  • 3
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 4
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 5
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 6
    毎朝10回スクワットで恋も人生も変わる――和田秀樹流…
  • 7
    カップルに背後から突進...巨大動物「まさかの不意打…
  • 8
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 9
    謎のロシア短波ラジオが暗号放送、「終末装置」との…
  • 10
    村上春樹が40年かけて仕上げた最新作『街とその不確…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 4
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 5
    眠らないと脳にゴミがたまる...「脳を守る」3つの習…
  • 6
    「あのホラー映画が現実に...」カヤック中の男性に接…
  • 7
    【動画あり】9月初旬に複数の小惑星が地球に接近...…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    「生きられない」と生後数日で手放された2本脚のダ…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中