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米エリオット、ペプシコ株を40億ドル分取得 成長目指し経営に圧力

2025年09月03日(水)02時35分

米投資会社エリオット・インベストメント・マネジメントは2日、米食品・飲料大手ペプシコの株式約40億ドル分を取得したことを明らかにした。2024年8月撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)

(誤字を修正して再送します)

[2日 ロイター] - 米投資会社エリオット・インベストメント・マネジメントは2日、米食品・飲料大手ペプシコの株式約40億ドル分を取得したことを明らかにした。スナック菓子などでの消費者の嗜好の変化を踏まえ、ペプシコが健康飲料に着目する中、成長回復と株価上昇に向け、経営への圧力を強める構えだ。  食品業界は、原材料価格の上昇や嗜好の変化が売り上げの逆風となる中、分割や合併を通じて事業の再構築を図っている。エリオットの主要投資先の一つとなっているペプシコ株は、2023年5月に最高値を付けて以降、約25%下落している。ただ、大量の株式保有が伝わった朝方の取引では一時6%上昇した。  エリオットはペプシコの北米飲料部門が、戦略的な誤りのほか、市場シェア低下、新ブランド・新製品投入に伴う重点の分散が原因で、成長や利益率が競合他社に後れを取っていると指摘。ライバルのコカ・コーラに倣い、ボトリング事業で再フランチャイズ化の可能性を検討すべきだとも求めた。  エリオットは書簡で「適切な方針と意欲的な再生計画があれば、ペプシコは再生し、大きな株主価値を提供可能なチャンスがある」とし、「マーケティングやイノベーションの強化によって炭酸飲料という中核事業を守りつつ、成長分野を厳選して拡大していくべきだ」と言及した。  約10年前、米著名アクティビスト(物言う投資家)として知られるネルソン・ペルツ氏が、ペプシコに対し、苦戦する飲料部門を堅調なスナック菓子事業から分離するよう求めたものの、実現しなかった。

ロイター
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