AIブームまだ終わらず、「新たな産業革命」とエヌビディアCEO

米半導体大手エヌビディア のジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は27日、人工知能(AI)チップへの投資ブームが終わるとの見方を否定し、今後5年間で数兆ドル規模の市場に拡大するとの見通しを示した。写真はフアンCEO。7月23日、ワシントンDCで開催されたイベントで(2025年 ロイター/Kent Nishimura)
Max A. Cherney
[サンフランシスコ 27日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディア のジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は27日、人工知能(AI)チップへの投資ブームが終わるとの見方を否定し、今後5年間で数兆ドル規模の市場に拡大するとの見通しを示した。
「新たな産業革命が始まった。AI競争は始まっている」と述べ、今後5年以内に3兆─4兆ドルのAIインフラ投資が行われるとの見通しを示した。
エヌビディアの技術的進歩によって、顧客はより少ないエネルギーでより多くのデータを処理できるようになったと主張。自社のAIチップに対する需要はなお強いとした。600億ドルもするデータセンターに対して自社は約350億ドルを獲得できるという。
エヌビディアは同日、第3・四半期(8─10月)の売上高が540億ドル(プラスマイナス2%)になるという見通しを示し、市場予想を上回った。
グローバルト・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、トーマス・マーティン氏は「新しいものがあり、それがこれほど急速に成長し、ハイパースケーラーが巨額の設備投資を発表しているのは(AIブームの)初期段階にある証拠だ」と語った。