米ヘッジファンド、ビッグテックへの投資拡大 AIブームで

米ヘッジファンド大手のブリッジウォーター・アソシエイツ、タイガー・グローバル・マネジメント、ディスカバリー・キャピタルは人工知能(AI)ブームの中、第2・四半期に大型テクノロジー株へのエクスポージャーを拡大した。写真はニューヨーク証券取引所。4月7日、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Kylie Cooper)
Anirban Sen Carolina Mandl
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米ヘッジファンド大手のブリッジウォーター・アソシエイツ、タイガー・グローバル・マネジメント、ディスカバリー・キャピタルは人工知能(AI)ブームの中、第2・四半期に大型テクノロジー株へのエクスポージャーを拡大した。
一方、航空宇宙・防衛、消費財・小売といった業界の出遅れ銘柄へのエクスポージャーを減らし、全般的に見られているモメンタム投資への回帰を反映した。
米国の関税を巡りインフレ懸念が高まり、テクノロジー株が売られていた状況から大きな転換となる。
ブリッジウォーターは第2・四半期にエヌビディア、アルファベット、マイクロソフトの株式保有を拡大。6月末時点のエヌビディア株保有は723万株で、3月末から154.5%増加した。エヌビディアへの投資は総額11億4000万ドルで、個別銘柄として同ファンドにとって最大。
アルファベットとマイクロソフトの保有株はそれぞれ84.1%、111.9%増加し、9億8700万ドル、8億5300万ドルに達した。
ディスカバリー・キャピタルは、フェイスブックの親会社メタ・プラットフォームズの株式保有を2倍以上に拡大したほか、エヌビディアが支援するクラウドプロバイダーのコアウィーブにも新たな投資を行った。
タイガー・グローバル・マネジメントもアマゾン・ドット・コム、アルファベット、エヌビディア、マイクロソフト、メタなどマグニフィセントセブン(超大型ハイテク7銘柄)の一部を買い増した。