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ヘッジファンド、7月は株高で堅調 一部は米貿易政策が逆風

2025年08月08日(金)18時57分

 ヘッジファンドの7月の運用成績は、過去最高値を更新した株式市場の上昇を背景に多くのファンドでリターンがプラスとなった一方、一部のファンドは米国の貿易政策を巡る混乱の打撃を受けたことがゴールドマン・サックスのレポートやファンド関係者の話で明らかになった。写真はニューヨーク証券取引所。7月30日、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Jeenah Moon)

Nell Mackenzie Carolina Mandl

[ロンドン/ニューヨーク 8日 ロイター] - ヘッジファンドの7月の運用成績は、過去最高値を更新した株式市場の上昇を背景に多くのファンドでリターンがプラスとなった一方、一部のファンドは米国の貿易政策を巡る混乱の打撃を受けたことがゴールドマン・サックスのレポートやファンド関係者の話で明らかになった。

ロイターが入手した4日付のゴールドマンの顧客向けメモによると、銘柄選択型ファンドの7月のリターンは約1.5%、年初来では約7.8%だった。

アルゴリズムを活用するシステマティックファンドは一時は過去最低の結果となる可能性があったものの、25日以降に状況が好転し、損失は半減した。最終的に7月のリターンはマイナス2%にとどまった。年初来では依然10%のプラスを維持している。

ゴールドマンは銘柄選択型ファンドが人気銘柄に資金を集中させることで利益を上げた一方、システマティックファンドは激しい値動きにより打撃を受けたと指摘した。

関係筋によると、ショーンフェルド・ストラテジック・アドバイザーズの旗艦ファンド「ストラテジック・パートナーズ」を含む大規模マルチ戦略ファンドは低調で、7月はリターンがマイナス0.3%となった。年初からは5.8%のプラスとなっている。

Fund name July YTD %

%return  result

CFM Discus 0.9 4.3

CFM Stratus 0.0 5.7

CFM Cumulus 0.3 7.0

Cinctive 3 5

Citadel Wellington Fund 1.3 4

Graham Tactical Trend -0.1 -7.63

Graham Multi Alpha Opportunity -0.6 9.11

Graham Proprietary Matrix -0.87 4.4

Graham Quant Macro 1.93 -5.02

Graham Absolute Return -0.92 5.76

Graham Discretionary Portfolio -0.39 4.63

Marshall Wace Market Neutral TOPS -0.22 10.99

Marshall Wace Eureka  1.6 6.1

Man Group AHL Alpha Programme -1.48 -9.14

Man Strategies 1783 -1.04 5.01

Rokos Capital Management  1.36 13.74

Schonfeld Strategic Partners Fund -0.3 5.8

Schonfeld Fundamental Equities Fund 1.4 7.1

Transtrend* 1.75 -15.67

ロイター
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